第14話 転生特典

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 リーベス・クライネス=メーチィシェン

 17歳

 無職


 体力 1000

 魔力 1000

 筋力 100

 頑丈 100

 敏捷 100

 知性 100

 精神 100

 器用 100

 運 100


 不老不死

 全言語理解

 多重言語発声

 自動翻訳

 全属性魔法

 完全魔素操作

 魔法妄想力補完

 全状態異常無効

 お道具箱

 幼女の守護者

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 まぁ、こんな感じだ。


 名前はまぁいいよね。

 そして、さっそく突っ込み所の17歳。あっちの世界で私は20歳越えで社会人をしていた。若返ってますねぇ。

 しかも、不老不死になってるから永遠の17歳だ。デアってばこれ知っててやったのかな?


 次の無職は仕方無い、その通りです。でも、オーパ商会の内定を受けてて就職予定であります。


 次の各パラメーターは生誕時の限界値になってる。生まれるときはこれが最高値らしい、誕生後は鍛えれば上がるし、使わなければ下がる。そして、なんと上限は無いらしい。

 だから、基本的に長命種の方がスペックは高い。


 因みに、一般人の平均値は20前後。値が70を越えればその道の強者、90を越えればトップレベルだ。体力、魔力はその10倍ね。

 だから、私のスペックは化物クラスだ。でも、世界最高ではない。上には上がいる。


 体力は0になると死ぬ。魔力は魔素操作能力だ。体を動かすと体力が減る様に、魔素操作をすると減る。こっちは0になっても死なない。他のパラメーターはそのままだね。


 で、さっきちょっと触れた『不老不死』まぁこれは文字通りだね。老化せず、死なない。

 体力が0になっても死なないし、体をばらばらにされても死なない。でも、死なないだけでばらばらのままなので、その状態で魔法が封じられるとやばい。気を付けよう。


 次の『全言語理解』これもそのままだね。あらゆる言語を理解出来る。シュトゥーテの馬語が分かったのはこれ。


 次『多重言語発声』エンケリンちゃんとシュトゥーテに同時に話が通じてたのが恐らくこれ。違う言語で内緒話とかするときは切っとかないと駄々もれに……要注意。


 お次の『自動翻訳』恐らくこれでエンケリンちゃんの登録証が日本語化していたものと思われる。御金の時もそうだった。私が書く文字も自動変換されてるっぽい、通じてたし。


 次『全属性魔法』これはそのままだね。あらゆる魔法が使用可能。


 お次『完全魔素操作』これもそのまま。魔素を自由自在に操れる。


 次『魔法妄想力補完』字面が不穏だけれども……まぁ気にしない。

 普通は魔法を使う場合、明確な、はっきりとした、しっかりしたイメージで、どれが、どうなって、どうなると、事象を思い描かないといけない。それが、これによって結果を思い描くだけで、そこまでの工程を補完して魔法が発動出来る様になるというもの。マニュアル操作じゃない、オートマのイージーモードですね。


 次『全状態異常無効』これもそのままだね。全ての状態異常にならない。


 お次、『お道具箱』幼稚園や小学校に在った、文房具や何かが入ってた箱……な訳がなく。所謂アイテムボックスだ。容量無限、時間停止、非生物限定とお約束を押さえた凶悪さだ。

 何故名前がアイテムボックスじゃなく、大分可愛らしくなっているかと言うと、ステータスに片仮名語すら使わない謎の拘りがデアには有るみたい。

 あ、因みに中は空っぽでした。


 で、最後に『幼女の守護者』これがとても酷い。先ず一定範囲内の幼女の危機を自動察知する。そうすると全能力が100倍になると言ういかれ具合だ。馬鹿高い土壁と消し炭すら残さず焼き尽くしたのはこれのせいだ。完全魔素操作があるだろって? あくまで操作出来るだけであって、過剰に操ればああなるのだ。魔法妄想力補完の要求魔素量だけ使えばああはならなかったけど、大雑把にやっちゃったからね。


 以上が私の能力とスキルだ。これだけ在れば大抵のところでは不自由無く暮らして行けるでしょう。

 取り敢えずは幼女の守護者の発動時の力加減が課題かな。

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