第67話
「ご苦労さんっと、あんくらい持ち帰ったら十分だろ?」
「ええ、中々いい仕事をしたわ」
「へっ!」
「ホゥ」
「そう…」
「どうした?」
「アンリ、レティーは王妃様の元にむかってくれる?」
「まさか!」
「ザイードとナダンはライン様もの元に」
「ナダン!いくぞ!」
「エミリー様の元にはカミュー、モネとルイも向かって」
「は、はい!」
「さぁ、私たちはダイスケと合流して行きましょうか」
「ホゥ」
「ええ」
ルフがなにかの気配を感じ取るとフェーネが動き出しました。
「ダイスケいくわよ?」
「え?どこにですか?」
「敵の本陣をぶっ潰しによ」
「え!?」
「まさか私たちが戦えないとか思ってないでしょうね」
「いや、それはないですけどザイードさんはいいのかなって」
「ザイードの敵はザイードに向かってもらったからいいのよ」
「ああ、ならいいですね!」
「随分おちついて余裕があるじゃない」
「それはそうですよ
「ふふふ、あまり頼りにされても困るわ」
「頼りにしてますけど離れているよりお互い見えるところにいるほうが安心じゃないですか」
「タチバナ様♡」
「テト達もおねがいね」
「にゃぁ~」
「わん!」
「ホゥ」
「フゥ!」
さて…ここからが本当の正念場のようです…。
「あれって普通に軍隊ってやつじゃないですか?」
「それはそうよ、クーデターを起こすつもりなんだから」
「えぇ!?」
「内部反乱はザイード達に任せればいいわ」
「なるほど…じゃあ俺たちはあの軍隊をとめればいいんですね?」
「ええ」
「できるのですか?」
「うっ!…しょ、正直言えば今すぐ逃げ出したい!」
「はぁ~…」
「ですけど…やらなきゃだめだってことはわかってます!」
「……そうですか」
「にゃぁ~」
「ありがとう、テト達もついていてくれるしなんとかなりますよ!」
「ホゥ」
「飛び道具を向こうは用意しているようよ?」
「え?じゃあ、こっちも遠距離から先制攻撃しちゃいますか!」
「届きますか?」
「あれくらいの距離ならいけます!秘密兵器シリーズ第2弾をお披露目します」
「タ、タチバナ様…それは……」
「これは煙を入れてある弾ですよ、なかにあの金属弾の小さいのがいくつもはいってます!」
「ダイスケさん…ちなみになんの煙が?」
「え?毒ユリのですけど?」
「え゛……」
「煙をめっちゃ濃くしたものを入れてあるんです!んじゃ向こうの矢が来る前にありったけいきますよ!うぉぉぉぉ!!!!」
「な、なんだ!ぎゃ!弾けたぞ!げほっ!うっ!ぐはっ!!!」
『……………………』
エグイです……毒ユリのエキスがついた散弾と毒ユリの煙が敵を容赦なくおそっています…盾で防いでいるのにまるで役に立っておりません…。
「煙が収まったら、残りの液弾を投げながらつっこみます」
「か、かしこまりました」
「ホォーーー!」
「いまよ!」
「いきます!」
「テト!」
「ロキ!」
ルフの合図でタチバナ様が突進なさったのでテトとロキが本来の姿になり後に続着たので私たちもそれに続きます。
「ダイスケ!あの盾が邪魔よ!」
「よし!ひっさぁーーつ!なみな……」
「烈震です」
「え?なみなみパンチ改め烈震です」
「じゃぁなみなみしょうて」
「
「うっ!」
「なにか?」
「烈震!」
「ぐわぁぁぁぁぁ!!!」
「なんだ今のは!ど真ん中をぶち抜かれたぞ!」
「テト!」
「ロキおねがい!」
「ガオォォォォ!!」
「グルルル!ワオーーーン!!!」
「うわぁぁぁ!!!クトゥール!?」
「フェ、フェンリルだぁぁぁ!!!???」
「ダイスケ!奥の弓兵をやって!」
「はい!」
「ジャンピンググレー」
「旋風嵐脚ですね!」
「えぇ…」
「ダイスケさん!旋風嵐脚で一網打尽ですよ!」
「カリン先生まで…」
「ルフがいつまでも飛べないわ、急いでくれる?」
「うぉぉぉぉ!!旋風嵐脚ぅぅぅぅう!!!!」
「素敵です!では私たちも!!!レイちゃん!お願いします!」
「フゥォォォォォオォォォ!」
「なっ!?なんだぁ!!!この亀は!!!」
「レーキです!しかもレア種ですよ!」
「なんだとぉおぉぉ!!」
「レイちゃん回ってください!」
「フゥ!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
巨大化したレイがぐるぐると回りながら縦横無尽に動き回って敵をつぶしたり吹き飛ばしたりしています…。
「ルフもうよさそうよ!」
「ホォーーーーー!!!!」
「ありがとう…よく視えるわ…ナタリー気をつけなさいよ?」
「げっ!ロキ!気を付けて!!」
「
「タチバナ様!フィーネの死兵がうごきます!お気を付けを!」
「え!?ひぃぃぃぃぃ!!!」
「兵を現地調達したのよ、安心して味方は襲わないわ」
「フィーネさん!凄すぎますって!」
「あはははは!そう?ごめなさいね!あはははは!」
ルフの視野を上手く使っているのか昔より広範囲でアンデッドを作り上げています。
「うわぁぁぁ!味方がアンデッドになって襲ってくるぞ!」
「くっそぉ!!卑怯な真似を!!魔女ふぜいが!」
「こっそり他の人を殺そうとしてた人がなにいってんの!フィーネさんのほうがずっとずっと優しいわボケぇぇぇぇ!!!」
「もう!最高!ダイスケェ~!!」
「フィーネばかりにいい格好はさせられないわ!ロキわたしたちもやるわよ!」
「ワオーーーン!!!」
「なんだあれ!?」
「金属の細いロープだ!ぎゃぁぁぁ!!」
「気をつけろ!そのロープにふれるな!切れるぞ!!!」
「甘いわよ!」
ロキにまたがり通り過ぎざまに次々と金属鞭をつかい敵を切り裂いていきます…ナタリーもロキの力をかり昔よりはるかに攻撃力があがっています。
「むむ!レイちゃん!私たちもやりましょう!」
「フゥォォォォォォ!!!」
「なんだこの煙!?がはっ!」
「レイちゃんと私の合成薬をくらってください!」
「…………」
カリンが黒い笑みを浮かべながら次々とレイの甲羅の上から火をつけた丸薬を敵に投げつけていってます…。
「はぁ~…多少出遅れましたが真打が誰なのか教えてさしあげましょうかテト」
「ガォーーン!」
「うわぁ!女から逃げてもクトゥールが!」
「なんだよあの女!踊りながら!ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」
「すっげぇ……俺の出る幕が…………」
「タチバナ様はお留守ですか?」
「うぐっ!もうあれこれ考えるのはやめたっ!うおぉぉぉぉぉ!!!」
「なっ!?」
「ダイスケ!?」
「タチバナ様♡!!!」
「ふっ、相変わらずでたらめな方ですね」
なにかやっと吹っ切れたようにスイッチが入ったタチバナ様は落ちている武器や敵から奪った武器をもお使いになり目に映る範囲の敵を圧倒的な速度と謎のリズムで次々と倒していってます。
「城ではアンリさん達もがんばってんだ!うぉらぁぁぁぁ!!」
「すごいわっ!敵が全く反応できてない!」
「ナタリー!あぶなっ」
「やらせるかぁぁぁ!!!波断掌ぉぉぉぉぉ!!!」
「タチバナ様!」
「てめぇら!俺のナタリーさんになにしてくれてんのじゃぁぁぁぁぁ!!!」
「はぅっ♡!」
多分俺の仲間といいたかったと思うのですが興奮のし過ぎでナタリーの名前を叫んでおいでですがまったく気づいておられません。
「ナタリー!ボケっとしていないでください!」
「わ、わかってるわよ!」
「がんばりなさい!あと少しよ!」
「ここはもうあれしかねぇ!いくぞぉ!雷神槍!!!」
「ぐわぁぁぁぁぁ!!!」
『!!!!!!!!!!』
な、なんだったのでしょうか今の動きは!もはや人の動きではありませんでした!
鋭利に突進しその威力で次々と敵を吹き飛ばしてしまいました!
「敵を一気に突っ切ったわっ!」
「すごすぎです!」
「はぁ~ん♡!!!」
「今です!全員総攻撃を!」
「ガォーー!」
敵も混乱して分断され硬直しています!このチャンスを逃すわけにはいきません!
「タチバナ様!最後のひと踏ん張りです!」
「はい!これがほんとのほんと最後の奥の手だぁ!地獄ラーーーーッシュ!!!うぉぉぉぉ!!」
あいかわらずのネーミングセンスですがあの誰も反応のできない攻撃を広範囲に連続で踊るように回りながら行っていき次々と敵を吹き飛ばしてしまいました。
「ルフ!」
「ホォー!!!」
「よし!よくやったわ皆!城へもどるわよ!」
「はい!」
ルフが上空から確認し問題ないと判断したようなので私たちも城へもどることにしました…戦場だった場所をふりかえると…一体何人が居たのか…夥しい敵兵の屍が転がっていました…。
「くっ!姫は絶対やらせません!」
「タチバナ様の命を全うして見せます!」
「そうです!この命にかけて守って見せます!」
「みなさん…私のためにこんなに犠牲に…」
「姫しっかりしてください!何のためにみんなが犠牲になったのか!」
「必ずタチバナ様がお助けくださります、それまでは!」
「はい!」
「姫!あぶない!!」
「きゃっ!」
「うぉぉぉぉ!!ローリングいなずまぁーーーキィーーーーックッ!!!!」
『タチバナ様!!!!!!』
「カミュー!姫は無事ですかっ!」
「はい!」
「ロキ!レイ!ここは任せたわよ?」
「ワォーーン!!!」
「フゥーー!!!!」
「こ、これは!?」
レイが一鳴きすると何か不思議なシャボン玉のようなものを吐き出すと姫の部屋を覆うように広がりました。
「これは!?」
「レイちゃんの固有防御技ですこの水の膜はあらゆる攻撃をふせいでくれますよ!」
「レイちゃん!ありがとうございます!」
「フゥー!」
「これで心置きなく戦えます!」
「タチバナ様は他を助けに向かってください!」
「うん!みんなエミリー様をお願いします!ぜったい全員無事であいましょう!」
「御意!!!」
「…モネやりましょう」
「ええ」
「なっ!?まさか鬼人化ですかっ!?」
タチバナ様が視えなくなると二人は立派な角を額から2本はやし鋭い爪と牙もでてます!
「次はどこに!」
「王妃様のところよ!」
「はい!」
迷わず王妃の元をフィーネが指示したということは急いだほうが良いのかもしれません。
「王妃直属の兵って言っても大したこねぇ!数でおせぇ!」
「あとは女二人だ!王妃ごとやっちまえ!」
「くっ!まずいわね…」
「アンリさん…私が道を作ります…王妃様をおつれして脱出を」
「レティーなにを!?」
「とっておきの花火をもっているんです…」
「レティー駄目よ!それならあなたたちだけで!」
「王妃様は命に代えて守るとタチバナ様にお約束しました!…大丈夫です王妃様…きっとザイードさんとアンリさんがご自身の敵討ちのついでに私の分もとってくれますよ…いきます!」
「レティー!」
「うぉぉぉぉ!!どぉぉぉぉけぇぇぇぇ!!!!」
「なっ!な、なんだ!?ぎゃぁぁぁぁ!!!!」
王妃様の兵の屍の数と部屋を取り囲む敵をみたタチバナ様は全速力でダッシュをなさった勢いそのままに烈震を繰り出すとおびただしい数の敵が宙を舞い吹き飛びました。なんとか間に合ったようです…。
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