第49話
「それじゃあ…視るわよ?」
「おねがいします」
「…え…」
「どうしたの!?」
「ご、ごめんなさい…のっけから…びっくりするものがでてしまったのよ」
「な、なんなんですか?」
「こんなこと初めてよ…」
「早く説明してよ」
「ええ、ごめんなさい?まず先に言っておくわ…以前みたスキルが…統合やパワーアップしているものがあるの…」
「へ?」
「!!!」
「フィーネ…と、とりあえず教えてください」
「ええ…そうね…まず制限解除と充填それと鋼鉄の心が統合して新しいスキル…
「初めて聞くスキルだわ…」
「私もです、どのようなスキルなのですか?」
「そのままよ…心次第で上限なく力があがるのよ…」
「え…じゃ、じゃあ…キレたら手をつけられないってこと?」
「あのタチバナがキレるほどのことをしたのなら仕方ないんじゃないかしら、それと超回復と成長促進にポイントでとった身体強化と新しく
「うそ…タフネスなんて…ほとんどお目にかかることがないレア中のレアスキルじゃない…」
「なにいってるの?恐ろしいのはこれからよ?」
「ま、まだあるんですか?」
「ええ…次は強烈よ?」
「脅かさないでよ」
「縛られない者と見通す目…特別な絆…それと格闘、投擲、狙撃、剣技が統合したわ」
「え?」
「ま、まさか…」
「そう…武神の心得…」
「!!!????」
「それと…自由な人が…パワーアップしているようよ…」
「も、もうやめて…怖すぎる…」
「たった4つしかないスキルなのに…濃厚すぎます…」
「さすがタチバナ様です」
「ええ、きっとあの技も完成なさるはずです」
「ちょっと…あの技ってなによ」
「
「まさか…あのパンチ以外の必殺技じゃないでしょうね…」
「ふっ、ノーコメントです」
なぜ二人は私に向かって勝ち誇った顔をしているのか…そんなことよりタチバナ様の力はまだまだ未知の部分があるような気がしてなりません…。
「よぉーし!最終チェックにも問題ない!……これでよしっと!」
「お疲れ様です」
「モネちゃんありがとう…ふぅ~…一息付けたぁ~」
「ふふふふ、そうにございますか」
「疲れてるときに二人の差し出してくれるもので生き返ってる感があるよ!」
いやぁ、いつもニコニコして接してくれる二人にはほんと感謝だなぁ!
「タチバナ仕事がおわったのならちょっと付き合ってくれる?」
「はい、今終わったんで全然大丈夫ですよ」
「そう、じゃあ早速いきましょ 二人はタチバナに着替えをだしてあげて」
「かしこまりました」
フィーネさんが仕事部屋にくるのって珍しいな、どこに行くんだろ。
「タチバナとまって」
「はい!…ふぅ~…」
「ご苦労様、ついたわよ」
異世界に行っていつの間にか用意されていた人力車にフィーネさんをのせて曳いてきたけど…目の前には断崖絶壁の山しかないんだけど…。
「まさかこの山を登るんですか?」
「え?まさかそんなことしないわよ」
「じゃあなんだろ…ん?」
「どうしたの?」
「あそこに文字みたいなものが刻まれてるんですけど薄くなっちゃっててよくわからないですね」
「!!!!!…さ、さすがねタチバナ…いきなりビンゴよ…」
俺が指さしたほうにフィーネさんが駆けだしていって文字を指でなぞって嬉しそうに笑った…あれ?もしかしてあれを一緒にさがしてほしかったのかな?
「もしかしてそれを見つけるためだったんですか?」
「んー、まぁ他にも色々手伝ってほしいこともあるって感じかしら」
「他にもですか…なんだろ…」
「他に何かきになるところはない?」
「えぇ…ほかにめぼしいのはないと思うんですけどねぇ…」
「なんでもいいわよ?」
「んー…しいていうならここら辺だけ岩の色がちょっと違うかなってくらいですかねぇ」
「え?」
「ほら、ここからこういう風になんか作りましたって感じというかハリボテみたいでしょ?」
「よ、よくわからないけど…なるほどね…」
俺が言った範囲をコンコンとたたきながらフィーネさんがうなずいてるけど…満員のトイレを順番にノックしていってるみたいだ…。
「失礼ね…」
「ひぃ!すみません!!」
ねぇ!なんでみんな俺が考えてることわかるのぉ!?
「タチバナ…この岩盤ぶちぬけないかしら」
「へ?いやいやいや!無理でしょ!」
「そうなの?この間の採掘クエストと同じじゃない」
「あれはアリスさんが用意してくれていた道具があったからできたんですよ!」
「それならアリスから預かってきているわよ?」
「へ?…さ、さすがアリスさんですね…」
「そうね、さぁ!試しでいいからやってみて」
「わ、わかりました」
渡された袋に前回と同じものがちゃんとはいっていて前回と同じようにドリルで穴を開けたところに鉄の棒を差し込んでグローブをはめた…めっちゃフィーネさんの視線を感じて緊張する!
「ね、ねぇ…タチバナ?」
「ふぅ~…はい?」
「まさかその棒をなぐるの?」
「そうですよ?」
「だ、大丈夫なの?」
「ドリルで穴をあけた感じ前回より柔らかいんでいけるんじゃないですかね」
「そ、そう…おねがいね」
「はい!やってみます!」
呼吸を整えろ…集中しろ…狙うのは一点…棒の中心にすべての力を伝えるイメージだ…。
「ふぅ~…」
「…!!!!」
「はぁ!!!!!」
「!!!!!!!!!!!!!!!」
「うぉっしゃぁ!あれ?洞窟?」
やべぇ…あからさまに危険で怖そうな洞窟の口をぽっかりあけちゃったよ…これ絶対…。
「すごいわ!さぁ!いくわよ!」
「やっぱりぃぃぃぃぃ!!!」
手をひかないでぇぇ…私をひきづりこまないでぇぇぇ!!!
「えぇ…フィーネさんの指ってなんなんですか?」
「え?」
「たいがいのことパチンで解決してません!?」
「ぶふっ!あははははは!そうかも!さぁいくわよ!」
パチンって指鳴らして手のひらに光の球だすとかあの指どうなってんだろ…ってか、やっぱフィーネさんやることカッコイイんだよなぁ~!!!!うらやましい!!!
「ふふふ、タチバナは変わっているわね」
「え?なにがですか?」
「自分が知らない力は怖くないの?」
「え?どんな力かしりませんけどつかってるのがフィーネさんなんですから怖いってよりかっこいい感じ?」
「!そ、そう…」
なんでそんなに驚てんだろ?俺だったら絶対かっこつけてポーズ決めながら必殺技っぽくやるんだけどなぁ!!!けどフィーネさん美人だからさらっとやったほうがやっぱかっこいいんだよなぁ!!!
「なによそれ!あはははは!」
「急に笑わないで!そっちのほうが驚いて怖いからぁ!」
「あははははは!!」
一日に1度は爆笑されている気がします!
「!?フィーネさん!」
「え?…あ、ありがとう…助かったわ」
「いえいえ!ここでフィーネさんに何かあったら俺も死んじゃいますって」
「ふふふ、そうね、私たちは運命共同体ね」
「けっこう強制的ですけどね!」
「あははははは!!ごめんなさいね!あははははは!!」
壁からでる矢が刺さりそうだったのになんで笑えるの?俺すこしちびりそうになったよ!
「いきどまりのようね…けどなにかある感じがするのよねぇ…タチバナどう?」
「ん~…ここじゃないみたいですね…フィーネさん少し戻りませんか?」
「え?…えぇ…かまわないけど」
ここが行き止まりってことは…。
「フィーネさんここ気になります」
「え?」
「ちょっとここら辺を探してもいいですかね?」
「ええ」
ここを通った時、なーんかこっち、左側のほうに違和感を感じたんだよねぇ…ほら!
「あった!」
「へ?」
「フィーネさん!これ!入り口のあたりと同じ文字ですよ!」
「!!!」
「ああ…もしかして…」
「どうしたの?」
「フィーネさんここの壁壊しても洞窟ってくずれないですかね?」
「え?それは大丈夫だと思うけど…ちょ!タチバナ!?…!!!???」
なんか薄い岩壁をあとではっつけたみたいだ!これならすぐに壊せる!…とおもいたい!
「うらぁ!!!」
「!!!」
「いててて…おもったより厚かったか…それよりほら!みてくださいよ!やっぱりありましたよ!」
「え、ええ…そ、そうね…」
…グローブつけるの忘れてたよ…けど…フィーネさんの前だし…やせ我慢こそ漢の美学!!!…折れてないといいけど…。
「タチバナ…このあたりに気になる岩かなにかないかしら…」
「え?」
「からくりのスイッチがあるはずなのよ」
「なるほど!…えぇ…フィーネさん…ありましたけど…」
「さすがね!押しましょ!」
「いや3つならんでるんです…」
「え?…ほんとうね…」
「どれか一つなのか押す順番があるのか…全部一気に押さなきゃならないのか…わかりませんね…」
「ふむ…あの石碑に違和感はないわよね?」
「え?ええ…前みたいに絵があるわけじゃないので…」
「そう…なら私が調べるしかなさそうね…」
フィーネさんの雰囲気がかわった!?
「~~~~~」
なんだろ…聞き取れない…あれ?フィーネさんの周りの空間ゆがんで…。
「ふぅ~…わかったわ…」
「え?すごい!って!大丈夫ですか?」
「ええ…すこし力を使いすぎたわ…」
「俺がやるんで休んでください!」
「ええ、お願いね」
やべぇ…めっちゃ顔色わるいし!光もよわくなってきてる!いそげ!
「真ん中を2回…よし…左を5回…右を2回と半分…どうだ!?…うぉ!やった!!!」
まさか押すんじゃなくて回すなんて!!金庫みたいな…ってガチで金庫だったのぉ!?
「よくやったわ…」
「フィーネさん!大丈夫ですか!?」
「え、ええ…ちょっと魔力と体力どっちも…使いすぎたみたい」
「ど、どうしたら…カリン先生もいないし…」
「ねぇ…タチバナ…悪いんだけど…すこしだけ…あなたの力をわけてもらえる?」
「え?そんなことできるんですか?」
「ええ…魔力と体力をすこしだけでいいの…どうかしら」
「もちろん!いいに決まってるじゃないですか!」
「ありがとう…じゃあ…いただくわ…」
「え!?…ふぐぅ…!?」
「ん……!?……ぷはぁ…たすかったわ」
「はわわわわ……」
チュー!?今俺フィーネさんとチューしちゃったよ!!初めてのチューしちゃった!!!
「あら…はじめてだったの?ごめんなさいね?けどこれが一番はやく確実に分けてもらう方法だったのよ」
「い、いえ!むしろありがとうございます!じゃなくって!もう大丈夫なんですよね?」
「え?ええ、さぁ見つける物もみつけたし頂いてかえりましょ」
フィーネ袋……すげぇ……たった2つの袋に…30畳くらいある部屋いっぱいの財宝全部はいったよ……しかも重さもたいしたことない……。
「おかえりなさいま……せ」
「ん?ただいま!モネちゃんもルイちゃんもどうしたの?」
「いえ…お食事と入浴の準備ができておりますので…モネがご案内いたします」
「ありがと!」
「ルイ……」
「はい、アリス様にご報告してまいります…」
なんだろ?二人が驚くほど汚くなってたのかな?…手はもういたくないし大丈夫なはずだ!
「……フィーネ説明していただきましょうか」
「どういうこと!」
「私たちが納得する理由があるんでしょうね!」
「え、ええっと…力を使いすぎて…分けてもらっただけよ?」
「ふふふふ…フィーネ…そんなにつらかったんですね…私がすぐ楽にしてあげますからね…」
「ちょ!カリン!落ち着きなさい!!しかたなかったのよ!ちょっとあなたたちも止めて!」
「フィーネ様、一度しっかりカリン様の治療をお受けしたほうがよろしいとおもいます」
「そうですね」
「ひぃぃぃぃ!!!!」
その日、フィーネさんの悲鳴が聞こえた気がしたけどフィーネさんには会えなかった、やっぱり無理してたのかもしれない。
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