第27話

〇 登 録 者  タチバナ ダイスケ

〇 L    V  56

〇 ラ ン ク    D

〇 最高達成LV   SS

〇 達成回数    50

〇 未達成数    0

〇 保有金額    213,300ガル

〇 登録従魔   テト(クトゥール♀)


「………………」

「どうなさいましたか?」

「えっと…どこから驚いていいのか…」

「そうですか」

「ア、アリスさんは…カードの現状を知っているんですか?」

「いえ、今回は私もまだ確認しておりません」

「じゃ、じゃあ…みてみてください」

「かしこまりました……!!!!!!!!!!!!!」


俺が震える手でなんとかアリスさんにカードを見せるとアリスさんも驚いて固まっていた。


「ランクも金額もおどろきでどう反応していいかわからないんですよ!」

「タチバナ様!最高達成LVがSSとなっております!!」

「えぇ!?アリスさん確認してなかったんですか!?それにSが一番上じゃないの!?」

「今回はフィーネが報告をしていたので!私でもS+しかみたことがありません!!」

「今回の遺跡調査ですかね!?」

「そうだと思います!」


珍しくアリスさんが興奮しているところからほんとに驚きの事態なんだと実感してさらにテンパっちゃうわ!!


「や、やべぇ……2000万超えてる……」

「それは国王よりの報奨金の残りもありましたから」

「そ、そんなにもらっちゃったのぉ!?」

「1国の王女をお救いになられたわりにはリーズナブルです」

「ま、まじかぁ……」


エミリー様を助けたのだってテトのおかげだしなぁ…俺だけ評価されるのって怖いわぁ。


「それよりもとうとうDランクになってしまわれましたね」

「あっ!驚きすぎて!」

「ちっ!!」

「アリスさん…すみませんけど二人での食事はまだ先でもいいですかね?」

「え?」

「遺跡調査もエミリー様を助けたときも俺テトやモネちゃんとかルイちゃんのおかげだし俺とテトがケガした時はカリン先生が助けてくれたし、フリーになっても生活できてこんな場所に住めるのはフィーネさんとアリスさんのおかげなんで…あの、その…できればみんなで…」

「かしこまりました、残念ですが二人での食事はまたの機会、そうですね来世あたりにでもゆっくりといたしましょう」

「来世!?」

「そこそこ冗談です」

「じゃ、じゃあ結構本気なんですね…」

「ではお祝いの場を設けさせていただきます」

「お祝いっていうか、俺からのお礼の会って感じですけどね」

「そうにございますか、お店やご予算は私にお任せしていただけますね?」

「もちろんです!こういう時はケチってもしょうがないんでカード残高で足りるならいくらでも大丈夫です!」

「かしこまりました、全員の予定を確認し店をおさえます」

「よろしくお願いします!」


一礼しアリスさんがみんなの予定を聞きに行った、心なしか喜んでくれてる気がするんだよなぁ…願望か!?


「タチバナさん!」

「タチバナ」

「「タチバナ様」」

「にゃぁ~」

「「「「「 おめでとう!(ございます!!)(にゃぁ~!!)」」」」」

「ありがとうございます!皆さんいつもありがとうございます!」


夕方、異世界のめっちゃ高そうな店の広ーーい個室でカリン先生、フィーネさん、テト、なぜか俺の後ろに2人で控えて立っているモネちゃんとルイちゃんそして俺の隣に座るアリスさんがお祝いをしてくれてグラスをかかげてくれた。


「モネちゃんとルイちゃんも座って楽しんでくれればいいのに」

「いえ、私たちはこれがいいのです」

「モネの言う通りメイドとして私たちはこちらに居させていただいているのが一番の幸せにございます」

「いやいや…2人はフィーネさんの…」

「フィーネ様はタチバナ様をお助けしろとおっしゃりましたので」

「いや、それはものすごくうれしいけど!フィーネさん!いいんですか!?」

「はぁ~…しかたないわ、Dランク昇級祝いに2人をあげるわ」

「そんな物みたいに!?」

「いいのよ、それで…ね?」

「はい」

「多大なご慈悲ありがとうございます」

「ま、まぁ3人が納得しているならありがたいのでいいんですけど…2人に給料とか払えるだろうか」

「必要ございません」

「私どもは幽体ですので」

「そ、そうですか、そういうものなんですね」

「はい」


2人がにっこりと優しく微笑んで頷いてくれているけど…なんでかな…反論はゆるさない雰囲気が俺でもわかる…。


「そんなことよりタチバナ、お祝いなのになんで飲まないのよ」

「タチバナ様はお酒を嗜みません」

「そうなの?あなた下戸なの?」

「そうですね、飲んで飲めないことはないんですけど強くもないですしあまりおいしいとも思えなくって」

「そう、じゃあ今日はカリンと私だけね」

「わ、私だってそんなに飲めるほうじゃ」

「いいじゃない、タチバナのお祝いなんだから付き合いなさいよ」

「わ、わかりました」


フィーネさんがワインが入ったグラスをカリンさんに向けてかかげるとカリン先生がチンといい音をさせながらグラスを合わせ二人が一口飲んだ。


「タチバナ様、昇級おめでとうございます」

「アリスさんありがとうございます。アリスさんの鬼サポートのおかげで楽しくここまでこれました」

「担当として当然のことをしたまでです」

「はは、そうですか、けど俺は感謝してますから」

「…そうですか」

「はい!」

「…それでDランクからは今まで以上に選べるクエストが増えます、それでお約束通りDランクにおなりになられたのでスキルなんですが」

「あっ!そうでしたね!どんなスキルがあるかなぁ」

アリス、フィーネ、カリン私達が選びましたので」

「えぇ!?」

「なにか?」

「い、いえ…しいて言うならアリスさんと俺も選びたかったなぁと…」

「それは申し訳ございませんでした、しかしフィーネとカリンはいわば専門家ですので」

「あ!そうなんですね!じゃあ、ありがたく選んでもらったものを取得したほうがいいですね!3人ともありがとうございます」

「い、いえ!勝手に選んでしまいまして!」

「あなたの事なんだから気にしないでいいわ」

「担当として当然にございます」

「そ、それで?どんなスキルを取ればっていうか取り方をしらないんですが」

「明日、ギルドに行き取得いたしましょう。スキルポイントで取得したスキルはカードに記載されますのでギルドにて手続きを行います」

「そうなんですね!あっ!ガルドさんとナタリーさんも招待してみたらよかったですねぇ」

「お二人はお忙しいので」

「そうなんだ残念ですね」


なんだかんだいって、ガルドさんとナタリーさんにも結構世話になってるんだけど仕事なら仕方ない。


「タチバナさぁ~ん♪わらひ、ヒック!うれひかったんれすよぉ~♡ヒック!」

「うぉ!?カ、カリン先生!?」

「わらひの講義をあんらにもひんけんに聞いてくださるなんて!ほれにひつもんまで!!もうもう!だいすきれす!んーーーー!!!」

「ちょ!カリン先生酔いすぎですって!一体どれだけ飲んだんですか!」

「ワイングラス半分にございます」

「え゛…」

「あはははは!そういえばカリンは激よわだったわね!忘れていたわ!」

「いやいや!笑ってないで助けてくださいよ!」

「らんれすか?タチバナしゃんは…わ、わらひのチューは迷惑らんれすか!」

「い、いや!うれしいですよ!?うれしいですけど!!お酒の勢いでやることじゃないでしょ!ちょ!!た、たすけ」

「日ごろの感謝とあふれでる愛のあかしですよぉ~…んーーー…ぐふっ」

「ア、アリスさん?ってカリン先生!大丈夫ですか!?カリン先生!?」

「どうやらカリンは飲みすぎて眠ってしまわれたようですね」

「い、いま首に手刀で…」

「なにか?」

「い、いえ!」

「モネ、ルイ、カリンを部屋まで運んであげて」

「かしこまりました」

「アリス様ありがとうございます、もう少しでカリン様は永遠の眠りについていただくことになるところでした」

「ひぃ!?」


一礼してズルズルとカリン先生を牽きづりながら二人が店を後にした。


「せ、せっかくの料理なのに…これ持ち帰りとかできるかな」

「ガルド様とナタリーの分もテイクアウトを頼んでありますのでカリンの分も追加いたしますのでご安心を」

「ありがとうございます」

「律儀ねぇ~」


その後はアリスさんとフィーネさんそしてテトと途中で帰ってきたモネちゃんとルイちゃんも合流して楽しく食事することができた。


「ナタリーさんおはようございます」

「タチバナさんおはようございます、Dランク昇級おめでとうございます」

「ありがとうございます!ナタリーさんにも色々お世話になったおかげです」

「!…い、いえ!」

「ナタリー」

「なに?」

「こちらはタチバナ様からギルドにお礼の差し入れです」

「え!?」

「エスカロッサ特性のテイクアウトの品です」

「エスカロッサの!?そんな高級店のをいいの!?」

「タチバナ様のご指示なので」

「すこしですけど食べてください!」

「ありがとうございます…」

「それでタチバナ様がDランクになられましたので本日はスキルを取得しにきました」

「え!?え、ええ。わかったわ、じゃあこれを」

「はい」

「その箱はなんですか?」

「スキル取得のためのものです、タチバナ様のカードをこちらに挿入し取得したいスキルをこの一覧からお選びいただいてそのスキルの番号を打ち込んでいき、最後にこちらに両手を乗せて実行していただければ完了となります」

「い、意外とハイテクですね!」

「では選んでおいたスキルの番号を打ち込みます」

「おねがいします」

「ではお手をこちらに」

「はい!」


両手を置くとなんかスキャナーみたいに光が両手を照らした。


「完了いたしました」

「じ、実感がない…」

「本日はスキルのご確認をしていただくのでクエストはお休みいたしましょう」

「はい」

「それじゃぁナタリーさん!また!」

「は、はい!また!」


なんか今日のナタリーさんは様子がおかしかったな…まぁ、そんな雰囲気の顔もくっそ美人だったけど!。


「……それではこちらで試しましょう」

「訓練場ですね!」

「はい、まずお試しいただくのは身体能力強化と剣技と狙撃です」

「おぉ!なんかすごそうですね!」

「ではあとはガルド様にお任せ致しますので」

「おう!まかせておけ!!」

「よ、宜しくお願いします」


朝から昼食をはさんで日が落ちるまでその日はガルドさんにみっちり戦闘訓練を受けた。


「し、死ねる…」

「タっ!タチバナさん!?」


心配そうにかけよってきたナタリーさんをみてやっぱ美人だなぁと思いながら俺は意識を手放した。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る