第26話

「あとはこの神殿だけだな」

「にゃぁ~」

「そうですね」

「はい」


遺跡に来てから5日目、とうとう遺跡の奥にある神殿を残すだけになった、とりあえず外観の大体の寸法を採ったし外観の様子も絵に起こした…高いところはテトのおかげで絵はモネちゃんとルイちゃんが書いてくれた…。


「タチバナ様、どうなさいますか?」

「えっと柱の太さを図れば高さは測れないかなって」

「にゃっ!」

「うっ!うっそぉ!!テトすげぇ!!!」


ロープをくわえて爪を立てたテトが柱を駆け上った、おかげで柱の寸法もとれたし柱と柱の間も調べることができた。


「左右対称なので私たちが側面を模写してまいります」

「ありがとう二人とも……ん?」

「どうされましたか?あの祭壇なんか変なような……」

「模写が終わりましたらそちらも調べてみましょう」

「そうだね」


気になりつつも当初の予定通り調べていった。


「ほら!ここ!これなんだろう」

「にゃっ!」

「え?レバー?なんのレバーだろ……下げてみてもいいかな?」

「はい」


テトがペシっと祭壇の一部をはたくと蓋だったようでそこに隠されていたレバーを下げると祭壇が気持ち持ち上がった。


「え?」

「車輪がでたようですね」

「横にうごかせるようです」

「じゃ、じゃあ…動かしてみるよ」


俺が力いっぱい押すと祭壇が真横にうごきはじめ祭壇があったばしょに階段がでてきた。


「危険と怪しさしかない…」

「どうなさいますか?」

「二人とも危ない目にあわせられないしなぁ」

「私たちは大丈夫です」

「そうは言っても」

「ケガもしませんし死にませんので」

「へ!?」

「お気づきになられておりませんが私たちが視える方のほうがすくないのです」

「え!?ちょっとよくわからないんだけど!?」

フィーネ様のお力で普通の方々にも私たちを見ることができるようになっておりますがそれも1週間だけなんです」

「じゃ、じゃあ…二人は1週間後にはみんなに視えなくなっちゃうってこと!?」

「はい」

「私たちはですので」

「な、なにそれ!?」

「私たちは元々すでに死んだ身なのです」

「はぁ!?」

「すでに肉体もありません、それをフィーネ様のお力で死後の世界から幽体をこちらの世界に呼んでいただき、をすることで質量をもつことができたので物に触れるようになっているのです」

「フィーネさん……すげぇな……」

「はい」

「ですので危険はございません」

「わ、わかった、じゃあ行こうか」


まさか二人が幽霊だったなんて…けど怖さを感じない…そういうものなのかな?それとも二人が可愛いからなのかな?


「にゃっ!」

「いたっ!ごめんごめん!集中するよ!」


テトに顔をたたかれて気持ちをきりかえることができた、階段の幅も測ったし段数も数えながらどんどん進んだ。


「マッピングは私が行いますのでご安心を」

「モネちゃんありがとう、よろしくね」

「……はい」

「どうしたの?」

「いえ…ただタチバナ様は私たちが幽体だとしったあともお変わりないなと」

「ああ、幽霊ってきいて驚いたんだけど不思議と怖いとか感じなかったし、たぶん二人がいい子だし今まで優しくしてくれたからかなぁって思ったら特に気にすることもないのかなって、それにほら!幽霊なのに朝も昼間も普通だし?実感がわかないよ」

「そ、そうですか……ありがとうございます…」


二人はなぜか驚いた顔をしたし、テトは少し呆れながら苦笑してた気がするけど気にしない!さっさと終わらせたい!今いるこの場のほうがずっとこえぇよ!


「うぉ!?なんだこれ!!」

「棺ですね」

「これ全部!?」

「そのようですね」

「ねぇ!あれも?」

「!!!!!!!!!」

「どうしたの?」

「タチバナ様……とてつもない発見をなさったのかもしれません…」

「ルイ…フィーネ様にお知らせを」


壁に書かれている絵の通りに下の石板の絵を動かすと一際豪華で一際でかい棺が地面から出てきて驚いていたけど、ルイちゃんどうやってフィーネさんに知らせるんだろ。


「式をつかいます」

「え?なにそれ」

「これです」

「鳥の折り紙?」

「はい、これはフィーネ様のお力を込めたものでこれに知らせたいことを書いて飛ばすとフィーネ様の元に届けてくれます」

「すげぇ!フィーネさんすげぇってかなんかかっこいい!」

「ふふ、そうですね」


そのあとは戻ってきたルイちゃんと一緒にこの部屋も色々しらべて記載してもらった。


「こちらです」

「!!!!!!!!!!!」

「あ、フィーネさん、アリスさんもカリン先生もきてくれたんですね」

「……タチバナ様ご苦労様です」

「ありがとうございます」

「タ、タチバナ?」

「はい?」

「こ、これ全部私に売ってくれる?」

「はぁ?俺の持ち物じゃないんですけど?」

「いえ、遺跡から出たものなども発見者のものになります」

「ああ、そうなんですね、それじゃあはフィーネさんが好きなようになさっていいですよ!」

「俺の分?」

「モネちゃんとルイちゃんそれにテトも一緒に見つけたんで」

「!!!!!!!!!!!!!!!」

「タ、タチバナ様、私どもは」

「いやいやいや、二人もテトもいなきゃ終わらなかったし見つけられなかったじゃない」

「ふぅ~…わかったわ、ルイ、モネ、テト私にゆずってくれる?」

「も、もちろんにございます」

「にゃぁ~」

「ありがと、それで?いくら払えばいいの?」

「え?おれは金なんていりませんよ?今まで結構世話になってますし」

「おなじくです」

「恐れ多いです」

「にゃぁ~」

「はぁ~…わかったわ、タチバナこれはておくは」


苦笑したフィーネさんが借りといっただけでアリスさんとカリン先生がこれでもかというほど目を見開いて驚いていた。


「そんなのいらないですけど、ところでこれどこまでやってもいいんですかね?」

「どういう意味ですか?」

「ほら、この壁の絵をみてください」

「これがなにか?」

「4つにわかれているんですよ」

「え?そ、そのようには見えませんが」

「ちょっとまってタチバナ!じゃあもしかしてあと3つやれることがあるってこと?」

「1ってかいてあるっぽいのをやったらこれがでたんで次は2とか進めたほうがいいのか怖いからやめといたほうがいいのか悩んでたんですよ」

「!!!!!!!!!!!!!!」

「どうしますか?フィーネ!」

「タチバナ!やってくれる!?」

「え?いいですけど危なくないですか?」

「大丈夫!責任は私がとるわ!」

「タチバナ様、可能でしたらお願いいたします」

「アリスさんがいうなら…じゃあ2をやりますね?」


俺は壁画の2の柄の通り石板を動かした。


「!!!!!!!!!!!!!!」

「!!!!!!!!!!!!!!」

「!!!!!!!!!!!!!!」

「おぉ!宝箱だ!」

「タ、タチバナ!これも!!」

「え?もうのものはフィーネさんにあげちゃいましたんで好きにしていいんじゃないですかね?」

「ほんとにいいの!?」

「はぁ~…タチバナ様がお決めになったことなので」

「あなたも苦労するわね……」

「お気遣い感謝します」

「つ、次いきます!」


ぐったりするアリスさんをみてきまづくなったから急いで3をやった。


「おろ?服?と棒が」

「マントと杖です」

「モネちゃん……ありがと……さ、最後ね」


淡々とつっこまれるといたたまれない!!!


「え?本だ!」

「!!!!!!!!」

「!!!!!!!!」

「!!!!!!!!」

「タ、タチバナさん!!こちらのこの本だけは私に売ってください!!お願いします!!なんでもします!!」

「う、うわっ!カ、カリン先生おちついて!!」

「はぁ~カリンこれはあげるわ」

「フィーネ!」

「タチバナが世話になっているお礼よ」

「ありがとうございます!!」


フィーネさんからの許可がおりるとカリン先生は感激したようにフィーネさんにお礼を言いいまだ俺に抱き着いて来ていた…先生……着やせするタイプなのね……。


「カリンそのへんで」

「え!?あっ!すみません!!」

「いえ!むしろありがとうございます!!!ってあれ?」

「はぁ~どうなさったのですか?」

「ほら!みてくださいよ!この床からでてきたものの台に描かれた絵、これ5番目だとおもいますよ?」

「やって!いますぐ!!」

「わ、わかりましたぁぁぁぁ」


がくがくと両肩をおさえられ揺さぶられながら返事をしてやろうとしたけど気づいたことがあった。


「あ、これ偽物だ」

「え?」

「ちょっとまってくださいね?えっと4213の順番か…ふむふむ」

「タ、タチバナ?」

「ああ、大丈夫です、今度こそやりますね?」


ダミーの数字にきづいてよかったぜぇ!!!


「うぉ!!!」

「タチバナ様!!!」


カチっという音がすると正面の壁画がズルズルとうえに上がっていくと新しい部屋があらわれてそこにはみたことのない財宝や壁全部の本棚をうめつくす本や巻物がでてきた。


「す、すっげぇ~!あっ!」

「どうなさいました!?」

「さっきのパズルとか記載するのわすれてました!依頼がぁぁぁぁぁ!!!」

「………………」

「大丈夫です、私たちが覚えております」

「おぉ!!!さすがモネちゃんとルイちゃんだ!ありがとう!!」

「いえ、メイドとして当然のことにございます」

「!!??フィーネ!!」

「え?知らないわよ!急にこの子たちが言ったことよ!」


アリスさんが驚愕の表情をうかべている中、せっかくあげた本をおとして固まっているカリン先生としっぽをピンとたてて固まっているテトにワナワナふるえているフィーネさん………どうしたらいいんだこれ?


「では報告等は私とフィーネ、そしてカリンがいたしますのでタチバナ様はそのまま家に帰りお休みください」

「わかりました、すみませんがお願いします!」

「あなたたち頼むわね」

「かしこまりました」

「テトお願いします」

「にゃっ!」


そのあと馬車で街に戻るとアリスさんが報告とサインをもらってくれることになったから俺はモネちゃんとルイちゃんそしてテトと家に帰ることにした。


「はぁ~!?」

「こちらが詳細図と遺跡に使われていたトラップです」

「あいつがこれを解いたのか!?」

「はい」

「そ、それで!?出てきたものは!?」

「それはこちらに大まかな図とリストがございます」

「こ、こんなに!?」

「世紀の大発見じゃねぇか!」

「それで?オークションにはいつだすのよ!」

「出しません」

「はぁ!?なにいってるの!?こんな量、保管できないでしょ!」

「一部を除いてすべてフィーネに譲渡しております」

「え?」

「は?」

「一部というのは私が頂いたこの本です!」

「え?ちょっとまって!?その古びた本いがいを全部フィーネにあげちゃったの!?」

「はい、日ごろお世話になっているからだそうです」

「馬鹿じゃないの!」

「そうですが?」

「一生遊んで暮らせるじゃない!」

「タチバナ様はそれを望んでおりません」

「はぁ!?」

「このような突発的な収入を求めておりません」

「どういう意味よ!」

「自分で働き、地道にクエストをこなして貯めていくそうです」

「ほんと大馬鹿ね!」

「はい、そうです…が、人に感謝されることに喜びをもち流されることもなくがんばれるお方ですが?」

「そうですね!」

「ふふふ、だからタチバナなのよ」

「意味が解らないわ!!!」

「がっはっは!あいつはある意味超一流ってことだ!」

「そういうことにございます」


だからこそタチバナ様は澄んでいるんですナタリー。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る