第27話
革命の日は、それから二月後のことだった。
ヒューイに矢文が届いたのだ。その矢文を読んだヒューイは、リシャからの手紙であることを理解した。
ヒューイは、まずはユーファに声をかけた。
ユーファから、魔法使いの本を没収する必要があるからだった。
「ユーファ君、魔法の本を貸してください」
ヒューイの言葉に、ユーファは驚いていた。
魔法使いにとって、本は一番大事なものだ。それによって、魔法発動のアシストをしているからである。
「貸せないわよ。これが大事なものだってことは知っているでしょう」
ヒューイは、頷く。
だが、ここで諦めるわけにはいかなかった。
「魔法に興味がでたんです。この本があれば、比較的楽に魔法発動ができるのでしょう」
「……そうだけど」
ユーファは、少しばかり不満そうに答える。
「言っておくけど、魔法はちゃんと練習しないと使えないんだからね」
「分かっていますよ。でも、ユーファ君は本がなくても魔法が使えるんですよね」
確認のために、さりげなくユーファの実力を確かめる。
「ええ。でも、基本的な魔法だけよ」
「ならば、一晩ぐらい本がなくても平気でしょう」
ヒューイは、本を取り上げた。
「ちょっと、いくらあなたでも怒るわよ!」
ユーファは、ジャンプをしてヒューイから本を取り返そうとする。だが、身長が高いヒューイが本を頭上の持っていくだけでユーファには手が届かなくなった。
「ユーファ君、一晩だけでいいんです。本を貸してください」
「だめ!」
「おねがいします」
ヒューイの必死な様子に、ユーファはため息をついた。
「しかたないわね。一晩だけよ」
「ありがとうございます」
ヒューイは、頭を下げた。
「絶対に、返してよね」
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