危険な場面へなぜか居合わせてしまう語り手の実体験が生々しく、怖いのに夫の一言から「変態の幽霊」へ着地する可笑しさに笑いました。日常と怪異の境目が曖昧になる語り口がとても印象的です。
いかに本当っぽく喋るか。怪談はそこが大前提のポイントかと思うのですが、この作品は「語り」がとってもお上手です。語り手の心理描写がリアルで、あぁ、その場にいたらきっとそんな風に思うだろうなというところをついてくる。本当にその場にいたと信じ込んでしまうような。そして自分がその場にいるような気持ちにさせられます。気づくと入り込み、のめり込んでしまう世界観。覚悟のある方にはおすすめです。
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