概要
天気予報士は雨のことを「悪い天気」とは言わないんだ
昔から絵を描くことが好きだった。でも今は――。
芸術学部に所属する大学院生の月城俐一には、人には言えない秘密があった。
表向きはマイペースな大学院生で順風満帆な日々を送っているかのように見えてはいるが、俐一は自分の秘密に関して日々思い悩み、自己肯定感を失っていた。
そんな中、双子の弟の嘉一がキックボクシングの試合で倒れ入院する。
見舞いに向かう俐一だったが、そこで看護師になった中学時代の同級生、西村と再会する。
連絡先を交換した後のこと、彼から突然送られてきたメッセージには病室の番号が書かれていた。
それは嘉一の病室番号ではない。
俐一は不審に思いながらも、その病室番号が頭から離れずにいた。
※同性愛表現あり
※異性愛表現あり
※内容的に重めなので注意してください
※拙作の「あんた
芸術学部に所属する大学院生の月城俐一には、人には言えない秘密があった。
表向きはマイペースな大学院生で順風満帆な日々を送っているかのように見えてはいるが、俐一は自分の秘密に関して日々思い悩み、自己肯定感を失っていた。
そんな中、双子の弟の嘉一がキックボクシングの試合で倒れ入院する。
見舞いに向かう俐一だったが、そこで看護師になった中学時代の同級生、西村と再会する。
連絡先を交換した後のこと、彼から突然送られてきたメッセージには病室の番号が書かれていた。
それは嘉一の病室番号ではない。
俐一は不審に思いながらも、その病室番号が頭から離れずにいた。
※同性愛表現あり
※異性愛表現あり
※内容的に重めなので注意してください
※拙作の「あんた
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読み終わった後、絶対に最初から読み返したくなる小説
柄にもなく、レビューを書きたい一心で会員登録してしまいました。
BLというキーワードに惹かれて読み始めたのですが、これはただの恋愛小説じゃありません。友情、兄弟愛、そして「自分とは何者なのか」という問いに必死で向き合う若者たちを描いた、超弩級の青春ヒューマンドラマでした。
主人公は、秘密を抱え、自分の描く鮮やかな絵でさえ「綺麗すぎる」と塗りつぶしてしまう、芸術家の俐一。彼のモノクロームな世界が、双子の弟や恋人、そして忘れられない旧友との再会によって、どう変わっていくのか。もう、読んでいて胸が苦しくなるくらい感情移入してしまいます。
正直、物語の前半はテーマが重く、登場人物たちの葛藤に胸…続きを読む