第16話 守護する者の役割
シヴァ「ひかり、最近調子わるいか?」
ひかり「うーん、ちょっとね。。。重いんだよね。身体といい、気持ちも。」
ひかりは最近身体に異変を感じている。それは、ただ単に人間の肉体だからではなく、霊的な要素をうけている。
ひかり「シヴァ様。この身体の具合の悪さって、変じゃない?私見えたりするけど、身体に障られたりするのは見えないんだよね。でも、何かされてるの?」
俺は、ひかりの身体に起きている事を話した。そう、霊的な者達がひかりを頼り、身体にまとわりつく。
高次元とされる、神仏ならば身体にはさほど負担はないが、低級な霊ほど、身体にかかる負担は大きく、辛くなる。つまり、その辺りをウロウロしているような、霊や、家系の中でも、供養を欲しがったり、他家の霊的な者が近寄ると負担は大きいのだ。
シヴァ「今来ているこの霊がどこの者かを俺が調べる。だから、何か聴こえても、返事はするなよ。」
ひかり「わかったよ。」
霊からしたら、ひかりのように、見え、話せるとなると、分かり、近づいてくる。彼らも、寂しさや、苦しみ抱えていたり、この世に留まるだけの理由があるのだ。自分をわかってほしいと言う気持ちは、生きている人間と同じなんだ。
俺はひかりにつく彼らをみて、良いものではないと感じていた。
お不動様はいち早く動き調べを進める。
なんだか、嫌な表情だな。お不動様。
お不動様「シヴァ。。。あまり良くないな。」
そう、切り出したお不動様からは、俺の予感は的中なようだった。
シヴァ「なんか、変なもんなんだろ。」
お不動様「そうだ。ひかりは仕事がら、沢山の子供に関わる、子供は家系を引き継ぐ者であるから。御先祖様なら問題ないが、そうではなく、恨みなどを纏い、子供を狙うやからもいる。それからしたら、ひかりは子供の癒やしであり、ひかりを邪魔と判断されているからな。身体に悪さをし、辞めるよう、つまり居なくなってほしいようだな。」
シヴァ「やはりな。。子供が泣くとき、ひかりの受け持つ子はまだ、1歳かそこらだからな、突かれて泣かされたりしてるからな。ひかりには、それがわかり、俺に除けてやってほしい。って頼んでくるからな。それが、邪魔なんだろうな。まったく。。。」
お不動様「上にいる皆様に少し、力をお借りしよう。とにかく、まずは、ひかりから離さねば。そして、身仏の元へ帰せるならば、お返ししよう。」
お不動様は上にいる中筒様達に応援を頼み、行動を開始する。
こういったことは、ひかりに限った事ではなく、どんな人にも何らかの形であり得る。
そんな時に背後にいる我々のような神仏をはじめとする者達は御先祖様方々と連携を取り、守るべき者を守ろうとするんだ。
それは、時に背後にいる者同士手を繋ぎ、他家に渡る時もある。
何とかひかりから引きはがせたが、何人かの者達が話をさせろ。と訴えてきている。
大概は生きている人間に話を聞いてほしい。この気持ちを聞いてほしい。
ましてやひかりは、話せる事を知っているからな、その関係者の人間に伝えてほしい。等なんだ。
ひかりのようでなくても、供養してくれそうな人間が、その家系にいたら、直接その人間を頼り、供養を要求する。その要求の仕方は様々だが、何らかの形で、知らせたり、気持ちを供養へと引っ張るなど、ご霊界にいる側も必死と言う事なんだな。
ひかりは、やがて身体も楽になったようだ。ひとますは、よかった。。。
次はどんな事が起こるのか。。。
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