第57話 ノイルとフェルトの想い

一方、ノイル達は。


「お兄ちゃんすごーい!!なんか言葉に表せないくらい凄かったよ!!」


「あ、ありがとう。」


いやー実際フェルトが力を貸してくれたからなのにな。


「でも何なの!?あの女!?あの女に負けたのは何故か無性に腹が立つ!!」


いや雪美は昔からそんな風ではなかったはずだが。雪美に付いているタパートの影響か。


「いやお兄ちゃんは雪美がいつかはお父さんを超えるぐらいボウリングが上手くなると信じてるぞ。」


「いやーなんかお兄ちゃんに言われると照れますなー。」


そして僕はささっと先に自分の部屋に戻った。


なんかおかしい。かなりおかしい。

おいフェルト。雪美に付いているタパートはこんな感じなのか??


そうだな。その女のタパート、ビュティはまず俺のことが好きらしい。


なんだと!?あのさ前から思ってたんだけどさ、タパートって人間にとって迷惑じゃねぇのかよ!!みんなもこれからどうなるかわかんねぇし!!もう人間に取り憑くのはやめてくれないか!!もう普通に暮らしたいんだよ!!もう俺もみんなの事を考えると精一杯なんだよ。


そう言ってノイルは少し涙を流した。


お前が想う気持ちはわかる。俺だって人間は好きだ。みんなの笑顔。みんなのいろんな表情。そして愛。俺もお前達の事を想うともう元の世界に帰りたくなる。しかし、この世の中を守る為にもいるんだタパートは。自分達の都合だけではないんだ。ノイル。ごめんな。もう少し時間をくれ。


わかったよ。お前は俺のタパート。信頼してるからな。


大丈夫だ。とりあえずノイル今日は寝るんだ。


うん。


フェルトは変わってきている。そしてフェルトの言う事を何故だか信じられる。その後、僕は少し涙を流しながらもゆっくり眠った。

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