第54話 下手なチャンス

よし!!今行ってみよう!!


「梨実ちゃんなんか久しぶりだよね??握手してくれない??」


おい。下手くそ。そんなんじゃシバキに気づかれるぞ。


あ、やっぱり??だよな。


そしてシバキはフェルトの言う通り気づいた。


ミゼル様!!何かおかしいですこれは!!握手してフェルトとシード様が繋がったらどうなる事か!!


シバキ。ここは任せとけ。


「あれ??ノイル君。梨実とお兄ちゃんの前で握手とかするのかい??」


「ああ、えとえと!!あの。」


ほら見ろ。シバキは勘づいた。


しまったー。まじごめん。


「すみません。変なこと言ってしまって。」


「まあいいよ。とりあえず今日はそれぞれボウリングを楽しもうよ。」


「はいっ!!すみません!!」


すると梨実ちゃんは、


「ごめんね。ノイル君。握手くらい本当はいいんだけどね。」


そしてフェルトはピンと来た。


おいノイル。この優しい感じはもしかするとシードに似た様なところかも知れない。

お前には言ってなかったけどな、人によってはタパートに個性が似てきてしまう人間がいるんだよ。

特に弱い人間などがな。


だから妹と梨実ちゃんがなんか変な感じがしたのか!!


そうなるな。


とりあえずいずれは握手する機会を設けるしかないな。

とにかくミゼルさんがいない時がいいのはわかった。

じゃあフェルト。今日は諦めてもう少しだけ待ってくれないか。なんとかするから。


いいだろう。わかった。


なんでこいついつも上からなんだろう。


そして僕たちはボウリングを続けた。

 

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