第28話 フェルトの目的

「あー、これがこの世界の朝か。なんだ妹までそこで寝てんじゃないか。」

「おい出てこいビュティ。」


「おはようございますフェルト様。」


「うむ。」


「あの、もうしづらい話ではございますが、フェルト様はこの世界でどの様にしたいとお望みですか??」


「そうだな...父上母上からは人間達を守ってもらいたいと言われこのタイパートナー、略するにタパートを特に要注意するように言われてた。」


※タイパートナー(略してタパート)、結ばれし相手を意味する


「なるほどですね。私もその様に言われてはいましたが。」


「しかし、俺はこの世界よりもシードを選んでやってきた。シードを殺めたのは誰なのか。シードの魂はこの世界のどこにあるのか。それが知りたいんだよ。」


「しかしこのビュティはここにいますぞ。」


「お前は大切な仲間とは思っている。が、しかし俺にとって本当に隣にいて欲しい人は...」


「シードなのですね??」


「あぁそうだ。」


くそっ!!シードめ。あんな女が居たせいで!!


「そして俺の勝手な考えではあったが、このノイルという奴の肉体を俺は奪い、この世界でシードを見つけ出し、さらにシードに肉体をやり、とり戻し、そして親に縛られず一緒に自由に暮らしたいと思っていた。しかし...」


「しかし??」


「人間は嫌いじゃないんだ。このノイルって男も俺みたいな奴を嫌いじゃないと言いおった。俺は今も迷っている。自分の理想の幸せを優先し人々の幸せを奪うべきなのかと。」


「・・・私はノイル様にできるだけ合わせたいのです。」


「じゃあビュティ。とりあえずこれからその娘を守ってやっていてくれ。」


「はっ!!了解致しました。」




すまんなノイル。お前と争い合う事になるかも知れぬが。俺にとってシードは大切な存在でこの世界の方が暮らしやすいんだ。

とにかく早くシードと話をしたい。

手遅れになる前に。

そしてノイルの命を守りながら俺は必ずシードを探し出す。

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