ミステリの書き方②

 ド雷雲の下で書いておる。たった今めっちゃ近くに落ちてビクってなってしまったところである。ちょっと恥ずかしい。それはともかく、ミステリのおおまかな設定を決めたから、もう少し詰めてみようと思う。どうなるかは分からん。


 まず背景。背景は土台であり屋台骨なので、普遍的なものがよい。


 よいとか言っているが、あくまで私の体感である。書きやすさと読みやすさのバランスを取ろうとすると、なぜか私の脳みそはありきたりな判断を下すのである。すなわち、生徒が死んだから話題となり、自殺だから幽霊話となり、幽霊話が出るからには恨みつらみがあるとよい。よいって登場人物にとってはよろしくないが作話的によろしいのである。


 でもって、自殺まで追い込まれる恨みつらみといえばそう、イジメである。しかし、書こうとしているのはミステリだ。イジメを苦に死んだではミステリにならぬ。ならんことはないけど、別ジャンルな気がする。そこで、


 被害者はイジメを苦に不登校ないし休退学を考えていて、イジメグループの末端にいる子が殺したということにする。


 もし被害者Xが休退学すれば、次のターゲットは自分に移りかねないと、そう危惧したからこその犯行である。だから、現場が学校なのだ。相談というか一対一で会話する機会があって、そのときに話されて、場合によっては『私が消えたら次はお前だよ』と意趣返しに脅されて、恐怖から絞殺してしまったのである。


 日本では、多くの場合、自殺者は自宅の近いところか、あるいはまったく遠い場所を選ぶ。そして、日本における自殺は圧倒的に縊死(首吊り)が優勢で、未成年者かつ女性となると飛び降りが三割ちかくになる。ゆえに、主人公は具体的な話を聞いて、(本筋とは違うが)疑問に思うのだ。


 


 縊死はどこでもできる。なのに、なぜイジメの現場であった、ツライ思い出ばかりの学校で死んだのか。遠回しな復讐か。主人公は疑問を頭の片隅に追いやって幽霊話の出処探しに集中する。彼にとって「なぜ」「どこで」死んだかは問題でないからである。相方との対立チャンスだ。強くなくてもいいが、反発しあうのは印象に残しやすいので便利なのじゃ。わからん。人によってはダルいかもしれん。


 さて、犯人のイジメグループ末席ちゃんである。噂を流した大本が彼女であるべきだろうか? ここがとっても難しいところだ。正直、わからん。仮に真の犯人ちゃんが噂を流したとすれば、それは保身が動機となるだろう。普通だ。普通すぎる。最低で八万字だし良いような気がするが、私はサービス精神が旺盛すぎてシクるタイプなのである。いっぱい文字を読ませてあげたい。なんでかは分からん。だが読ませる。


 じゃあ、噂を流したのは別にいないとダメだね♡


 犯人と隠蔽者が別だと話がこじれて文章量が増えるのだ。私は普段の作話ではこういうことをしないのだが、ミステリを書こうと意気込んでいるので気合が空回からまわっても不思議ではない。だから、空回ろう。


 意外性を狙うのなら、イジメグループ内ではなく、教師である。分からん。意外ではないかもしれん。私はすでに学園のノリに意識を取り込まれつつあって、学生の視点でみているかもしれん。マジで分からん。わからんが、なぜか普通はイジメグループとか同じクラスってイメージがあるから外したい。


 大人の教師が幽霊話をでっち上げるのはなぜか。保身だ。だっる! いやでも学園モノだし大人はダルい存在であってほしい。だから大人はとなりたいし、同時にこんないい大人もいるのかとなりたい。


 生徒が生徒を殺した現場を見た大人の教師は、保身のためとはいえ、なぜ自殺を装おうとしたのか。そりゃ自分のとこのクラスだったとかそんなんであろう。誰がって被害者ではなく加害者がである。自分の生徒が殺人とか最悪だ、みたいな感じ。


 でもってまーた字数が。

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