ミステリの書き方のナゾ
ミステリの書き方①
分からんのである。せっかく創元さんとカクヨムが公衆の面前で掛け算しておられるのに、ミステリの書き方だきゃーさっぱりである。読書量も足りない。でもやってみたいので、書くかどうかは別にして、話を組んでみようと思ったのです。
ゆくぞ、学園ミステリ。
のっけから難題である。そもそも私は学園生活に興味がない。かといって、いきなり法科大学院がどうたらとかやりだすと難儀は確定。ファンタジー学校も初心者には鬼門な気がする。暗殺学校やら騎士学校やらならまだしも魔法学校となるとファンタジーミステリになってしまう。ここは通常の学園を選択する。
せっかくなら工業高校……だと建築科以外は女子不足ですし、普通科ですね。
さぁ問題だ。殺人事件を起こすと面倒なことになってしまう。小説だぞ。分かっておる。分かっておるが、高校生探偵が捜査に参加して云々となると、リアリティラインとセッティングに難儀して必死である。ミステリだけに。違うかぁ、違うかぁ、である。でも、殺したい。ミステリだし。必殺である。ならば、殺人事件は起きたが、すでに捜査は終わっていればよい。しかし、ミステリは犯人探しである。だと思っている。
学校で生徒が死んだが、自殺として処理されて半年である。
我ながら見事な着地です。スタンダードながらエクセレント。伸身新月面には足りなくともツカハラくらいはあるはず。捜査は終わっているが、実際は自殺ではないのである。その他殺犯を探したいが『あの子は自殺なんかするはずない』では芸が無いし、友人関係よりも親子関係のがリアリティ高くなるから却下。ならば理由がいる。
新しい挑戦をしようというときは、慣れた分野に寄せるのが定石である。
生徒が自殺したとされる教室で、幽霊が出るとの噂が立つのだ。事件からまだ半年だし自殺っぽいからありがちである。学校側も警戒しているが収まらず、学校側から生徒会に調査依頼がくるのだ。噂の出処を探せと。
つまり、主人公は会長からの孫請け執行役員である。ややヤサグレ。
何を隠そう私には生徒会執行委員の経験があるし、ややヤサグレである。ややである。やや、ヤサグレであったのだ。となれば相方は女子。マスト。私はラノベというかラノベと中間小説の間を狙うニッチノベル略してニノベを目指しておる。結末はどうあれ(ヘテロ)カップリング仕草はないよりもあったほうがよい……!
となれば、犠牲者は女子だ。幽霊も女子。任された(というか押しつけられた)主人公は、ヤサグレゆえに女子との関係性に乏しく、教室で見かけた部活もやっててそれなりに交友関係の広そうな女子を調査員(コミュニケーター)として雇う。報酬はそう、執行部として、部活予算の監査執行を行う際、融通を利かしてやらなくもないとしておく。経験がある。時効だ。というか雑費で処理できたので問題ない。
メインの二人は決まった。しかし、犯人当てのミステリを志向するからには、容疑者が四、五人くらい欲しいものである。それにできれば賑やかしのフェードアウトしちゃうサブキャラが二人くらいいるとなお良い。
……ミステリって名前付きのキャラ多くない!?
すでに暗雲たれこめておる。ミステリらしくて大変よろしいと言われれば、それはそうなので文句は言えない。言い難い。まぁだいたい十人くらいのキャラが立った名前付きがいて、ちょっとキャラの立った名無しないし役職名が数名だろうか。
登場人物の量と、読者を引き付けやすそうなフックネタは決まったようである。となれば、次は細かな動機と本筋のプロットを考えていく……のだが、けっこうな文字数になってきたので、次回に続きます。
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