世界観の考え方(つくり方)

 前回、あれだけ解説欲があると書いておきながら、いざ質問をもらい嬉々として解説しようとしたら、全然わからんかったのである。なんか普通の創作論っぽい話題だからここで取り上げるのもどうかと思うが、まぁ分からんかったので仕方がニー。続けてエルボゥ。


 さて、世界観。番外に異世界観という話があるが、あれは異世界という世界についての観という意味の世界観で今や一般に世界観と呼ばれる世界観ではない。何回やるんだ、このジョーク。まあ私は嫌いじゃないから私にいい。


 世界観は世界設定と読み替えるとして、考え方。おそらく、作り方だと思う。どうやって思いつくんですかだとしたら、ンナもの分かりようがない。いや、分かるが、分かるからココに書く意味がない。あえて、書くとしたら。


 こうだったら良いな。


 で終わりである。例えば、「あー、太陽がオンオフ切り替えられたらいいのにー」と思ったら、『切替式太陽』とでもメモればよい。小道具にしてよし、オチにしてよし。ここで世界を作る。たぶん。


 私も色々と書いてきたので、世界観を構築する手段(?)を改めて考えてみると、大きく二種類に分けられる気がする。わからん。もっとあるかもしれん。


 ともあれ、ひとつは増築式だ。


 まず、切替式の太陽がある。あるのだ。あるからには使われる。どう使われているか。誰が使っているか。切替式の太陽の値段は。便利な使い方はなんだろうか。ど○えモン方式である。モコモコドア~~~と出して使い方を考える。疑問を抱く必要はない。創作者が書けば、あるのだから。


 他方は当然、減算式だ。

 

 まず、切替式の太陽がある。そのままあったら話にならんから切り替える何者かを出す。リモコンひとつで切り替えられたら話にならんから必要な物や要素や概念を作る。それらが普通にあったらつまらないから……という具合に不便にしていくやり方である。


 でもって、これら二つを、使ったり、使わなかったり、する。


 そう。使ったり、使わなかったり、する。


 減算式で不便にしていく間に足りないから増築することもある。もちろん、逆に増築しすぎたから使えなくするパターンもある。

 

 ところがである。

 

 質問を頂いたのは『砂まんだら箱』の一編、つまり千字以下の掌編なので、何も考えちゃいねー野田のだ。ちゃんと考えろ野田。まいった。お便りをくれたのはラジオネーム『沖綱真優』さん。最近のカクヨム代表ジャンル表示だとSFと恋愛のタツジン。最近は悪役令嬢ものを書いてらしたご様子。悪徳霊場れいじょうなら私も書けそう。


 で、コメントを頂いた『人の善意に漬け込んで』の梗概あらすじは、風邪で休んだ同級生がいて善意から見舞いに寄ったら自分の善意でプリンが漬け込まれていたの目撃する、という話だ。


 ――分からん。


 いや、書いた本人が言うのもアレだが、分からん。


 そもそも善意の形状なぞ知らんので見た目はぬか床にした。フォールアウト的なヌカではない。概念に匂いなどないから無臭だ。一般家庭で作る糠床は大抵タッパだろう。床下収納とかそれっぽい。自然に考えれば現代日本だ。社会人が床下収納ある家に見舞いに行く機会はまずない。実家ぐらしがマスト。高校生以下が自然だ。


 千字なぞ、ほぼこれで終わりである。


 あとは如何にしてオチの『人の善意に漬け込んでいるプリン』を成立させられるかにかかっておる。クソもというんちリアルに青春してる高校生を描写してたらオチでブチ切れ脱糞されてしまう。下品すぎる。謝ろう。ごめんね。


 ……ようはリアリティバランスの話か? 分からん。

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