「助けてください―①」




 何をしてるんだろう。


 どうしたいんだろう。



 自分の言動がどっちつかずのちぐはぐで、自分自身でも何がしたいのかよくわからない。



 そのうち辞めるしどうでもいいやって適当な自分がいる半面、薬師寺を前にすると適当でいられない……というか、適当でいたくない自分が存在する。



 ただの罪悪感だってわかってる。


 罪悪感を抱くだけで何もしないなら意味がないってわかってる。



 だけど、そんな自分がひたすらに気持ち悪くて……心の中の違和感がずっと鬱陶しくて……。


 こうやって頭の中がごちゃつく度に、答えのわかりきっている問いを繰り返し何度も自答する。




――状況が全く動かない、それはなぜか?

 

 

 答えは簡単で、行動を起こそうとしないから。


 俺も薬師寺も現状の維持に甘んじてるから。




――どうして行動を起こそうとしないのか?


 

 これもわかりきってることだけど、一番の理由は完全に心が折れてしまったから。


 これまで騙し騙しやって来たのが、嫌々教師やってるんだってわからされてしまったから。



 気付かないふりして芝居を打てているうちは良かった。だけど、気付いてしまったのならもう手遅れだ……芝居は打てない。


 日に日に気持ちが萎えていって、しないといけないってわかってるのに体が動かない。心も動かない。



 だから、なにも出来ない。



 もちろん村上達のグループが恐いというのもある。


 以前事情を聞き出そうと村上本人を問い質したとき、よくわからない間接技を決められて組伏せられたことがあった。


 あの出来事があまりに衝撃的で、あまりに意味がわからなくて……ああ、こいつはそういうことが出来ちゃうやつなんだって恐ろしくなった。



 怒るなんて出来ない、怒り方がわからない。



 俺に対する態度も明らかに悪くなっていって、しつこく絡めばこれ以上の酷い仕打ちを受けるんじゃないかって村上達が恐くて仕方ない。

 



 結局、自分からも村上達からも逃げてるんだ。




 こうして理由を考え始めたら次から次へと心当たりが湧いてくるけど、一つだけわからないことがある。



 薬師寺は……。



 薬師寺は、どうして何も話さないのだろう?


 イジメられていますと、どうして誰にも打ち明けないのだろう?



 初めから引っ掛かっていた部分ではある。



 見てみぬふりをして助けなかった俺は薬師寺からすれば加害者も同然で、そんな人間には打ち明けたくなかったから……なんて、その解釈が正しいとしてそれでも話さない理由にはならない。


 俺に話したくないのなら他の人間に話せばいい。


 話す意志があるなら、おばあちゃんだったり薬師寺自身が心を開いてる誰かに打ち明けること自体はそう難しくないはずで、それをしないということは話したくない理由が存在するということ。




 だったら、その理由とはなにか……?




 わからない。


 こればっかりは薬師寺本人に聞いてみないとわかりようがない。






 薬師寺舞はイジメられている。


 イジメられて学校に来れないでいる。



 俺は薬師寺の担任で、本来ならイジメ問題を解決すべく本人から直接話を聞かなければいけない立場にある……にも関わらず、話を聞くどころか話さない理由すら聞けていない。



 たぶん、ここが一番気持ち悪い。


 ここが一番の違和感になっている。

 


 行動を起こさない自分自身が論外なのはわかってる。そんなものは大前提として、そのうえで棚に上げて、どうして薬師寺は………。


 



 あぁ……。

 


 もう十分、止めよう。 


 ここから先は答えなんて出ない。



 考えるだけ考えて、ただ安心して、何かをした気分に浸る。


 パターン化されたいつもの悪癖。


 普段ならこれに加えてさらにぐちゃぐちゃ考え込んで空回ったりもするけど、今日に限ってはここですんなり切り上げられる。




 一つ、朗報がある。


 こうやって答えを出すでもなく現状の確認を繰り返すだけの作業もこれが最後になるということ。



 木曜日の今日、朝に行われた職員会議の後、橘先生からの呼び出しで面と向かってはっきりと言われた。



「薬師寺さんの件、今だ進展はないままですね?

来週からは私も同行しますので、放課後、一緒に薬師寺さんのお宅へ向かいましょう」



 橘先生からの最後通告。


 これ以上お前には任せられないから私が何とかしますねと事実上のタイムリミットを宣告された。



 おおよそ橘先生は薬師寺が腹痛で学校を休んでるという理由に懐疑的であった。だからこそ担任の俺に薬師寺の自宅を訪問するよう指示も出した。


 橘先生ならここまで何日も休み続ける事情に大方の察しはついてることだろう。


 それでも任せ続けたのは新卒兼担任である俺に自分の力で何とかして欲しいという学年主任なりの期待があったのか、それとも立場上そういった振る舞いが必要だったのか。



 いずれにしろ、自分の番は今日で最後になる。 




 金曜である明日は放課後のスケジュールがみっちり詰まっているから、薬師寺の家に行く時間はなくて……。



 何回も続いた、何回も繰り返した、現状の維持に甘んじるだけの面談もこれでおしまい。




 むしろ、これが一番良い形なのかもしれない。


 俺に出来なくとも橘先生ならきっと上手くやる……薬師寺が学校を休む本当の理由を聞き出すだけなんだから。



 本来なら高々その程度のことで、今の自分には出来ないそれほどのこと。



 でも、これでいい。


 今の状況が続くよりも絶対にいいはずだから。






 だからな薬師寺、我慢してお互いに誤魔化し続け合うだけの日々は今日で終わりにしよう。

 




――――(🖤)――――

 


 

 

「でさ、先生が一番痺れたのは誓約と制約で自分の将来全部投げ出してゴンさんに豹変した場面かな。あまりに唐突過ぎて度肝抜かれたし読んでてテンパったけどさ、ああいう大きな代償支払って一時的に覚醒する……みたいな展開、凄く熱くて燃えるんだよな」



「はい……それは、わかります。ちゃんと自分一人の力で倒したっていうのが良かったです。強い思いを感じましたし、それが寂しくもありました」



「そう思う。なんかさ、こういうの見ると自分にも誓約と制約が使えたらって想像しちゃうよな。先生は今25歳の教師だけど、これから先の全てを投げ出してたどり着くであろう将来の自分を……みたいな」



「んっ……ふ、ふぅ……ふぅぅ……な、なにも変わらないと思います」



「そうかな? そりゃ漫画みたいにはいかないだろうけどさ、格闘技のチャンピオンぐらいなら」



「倒せないと思います。そもそも素質の無い人間は誓約と制約を使えません」



「……ああ、そう」





 他愛の無い漫画の話。


 今日が最後だとわかっていても、結局はここに落ち着く。



 薬師寺が自分から言葉を発してくれて、ちゃんとした会話が成立する唯一の話題。

 

 今日に限っては事務的な連絡は必要ない。


 最後の面談ぐらい薬師寺と楽しく会話をして締めるというのが一番綺麗な終わり方……だと思う。



 心の中の違和感を、焦燥感を、しっかり抑え込んで。




「出掛ける前に、ばあちゃんがクッキー焼いてくれました……。あと、お茶も」




 普段なら消え入りそうな声でただただ控え目にという印象が目立つけど、珍しく機嫌の良さそうな声で台所へと向かう薬師寺。


 今の話を面白く感じてくれたのかもしれない。




「いつもありがとう。おばあちゃんにも伝えたいけど、帰りは遅いの?」



「病院に行ってるので……たぶん、18時過ぎぐらいになると思います。どうぞ」




 お盆をテーブルの上に乗せて、こちらへと押し寄せてくる。



 先に食べてもいいって合図……?




「……どうぞっ」




 薬師寺からの圧的な何かを感じつつもお皿に乗ったクッキーを一枚つまんでみる。




「んぐ……んぐ、美味しいよ。上手く焼けてると思う」




 形も綺麗で甘過ぎず、普通に美味しい。


 食べるのを急かしてくる辺り、おばあちゃんが焼いてくれたクッキーを誉めて欲しかったのかな?




「ふ、ふぅん……ぅ………そうですか、ちゃんと作れてますか」



「作れてるよ。ちゃんと美味しい」



「……ん……ちょっとだけ、手伝いました。暇だったし……ばあちゃんに言われたから」




 へえ。


 薬師寺が作ってくれたクッキーでもあると。




「でも、別に、感想とかは言わなくていいです。そういうの聞くために手伝ったわけじゃないので……。次の話お願いします」




 なるほど……。

 

 って、聞いた後に言われてもな。




「次の話って、また漫画の話?」



「はい。春宮先生は色々な漫画知ってて話が面白いです……。あと10分ぐらいしか時間ないし、一番面白い話でお願いします」




 薬師寺からの妙な期待と共に、10という言葉に強く惹き付けられる。



 30分ルール。


 面談をしてくれる時間は30分までという薬師寺自身が勝手に作り出したルール。



 元々は俺と面談をすることに拒絶的だった薬師寺が、おばあちゃんに言われてか嫌々面談を受けてくれるようになったのが薬師寺との時間の始まりでもある。


 今の薬師寺なら機嫌によっては30分以上の面談でも許してくれそうな気はするけど、根本的にそういう問題ではない。



 面談の時間が30分から40分に延びようと延びまいと、今日の面談が最後で次はないということ。


 俺と薬師寺が一対一で話をする最後の機会。


 こうやって漫画の話をするでも何の話もせず互いに気まずい時間を過ごすでも、これが最後。


 

 その最後の時間が本当にこれでいいのかって思ってしまう。



 いつもみたいに他愛の無い漫画の話をして無難にまとめて……本当にそれで締まってるか?



 何回も繰り返された面談の、その末路にふさわしいか?




 次薬師寺と会うときは隣に橘先生が居て、おそらくは嫌でも状況が動くことになる。



 俺なんかよりもずっと経験とやる気があって上手く立ち回ってくれるであろう橘先生。


 代わりに解決してくれるっていうなら是非とも橘先生に任せたい。役立たずの無能教員よりキレのある有能教員こそ派遣すべきだ。


 

 誰かが協力を申し出て助けてくれる……それは自分自身が心の中でずっと望んでいたこと。

 

 今まさに都合の良い展開になっていて、後は適当に投げればそれで解放されるのにどうしてここまでもどかしい?




 薬師寺のあと10分って言葉に、どうしてここまで掻き乱される?





 最後に………最後だから、どうしたい?





「じゃあさ……次は漫画の内容を話すわけじゃないけど、作りというか、構造的な話をしようか」



「……ぇ。構造的…?」



「うん。かなりニッチな方向に進むと思うから薬師寺の希望する内容には削ぐわないかもしれないけど、薬師寺なりに考えて……出来れば、答えて欲しい」



「答える……?」




 どうしてだろう。


 今、自分はもの凄く妙な話をしようとしている。



 内容を頭で追えない。


 頭の中で整理してから言葉を選んで話せない。



 ここで全てをぶちまけてしまうときっと取り返しのつかないことになる……それがわかっていて、それでも止めることが出来ないのはどうしてだろう。




「どんな物語にも起承転結があってさ、先生は凄い細かい性格をしてるから一つ一つの過程にちゃんと繋がりがあるか、そこに固執しちゃうんだ。どこの部分が『起』で『承』で『転』で『結』か、それらは納得いく形でしっかり繋がっているか、作品を読む上で一番意識していて、その全てが成立して始めて一つの物語が完成してるんだなって実感出来る」



「……ぅ……ん?」



「ようはさ、うやむやにして欲しくないんだよ。ちゃんと始まって欲しいし、終わりならちゃんと終わりだって言って欲しい。一つ一つの流れをちゃんと繋げて欲しい」



「繋がってると、思います……けど」



「わかりづらい物語だってあるだろ? 例え限られた一部でも、その物語を知ってしまうとひたすらに気持ち悪くてどうしよもなくなる。今自分はどこを読んでるんだって、いつになったら次に進むんだって」



「……また難しい話」




 薬師寺の表情に陰りが差す。


 テンションの下がり具合があまりに露骨で、薬師寺にとって好ましくない話をしてるのだとその様を見てとれる。

 

 


 いい。


 ここまで来たら何もかもが今さらだ。



 どう足掻いたって、ぐちゃぐちゃにしたって、後戻り出来ないならせめて一つ割り切ろう。




「例えばさ、一人の主人公がいてその主人公は学校でイジメられている不登校児だとする。そこを物語の始まりだとして、やがて問題を解決した主人公が学校に通い始めてそこで知り合った友人達との間に繰り広げられるドタバタコメディ……みたいな作品があったとして、その作品における起承転結はどんなふうに紡がれていくと思う?」



「………」



「逆から辿ってみようか。学園物なわけだから、楽しい日常はこれから先も続いて行くのかもしれない。卒業を一つの区切りにするのもいい。途中からラブコメ路線に切り替わって主人公とヒロインが結ばれる終わり方だって考えられる。色んな形があるけどさ、どれも一つのとしてちゃんと落とし込めてると思う」



「春宮、先生」



「結末に繋げるためには物語をじなければいけない。大抵の場合は周囲を取り巻く人間関係に深刻なトラブルが生じて、シリアスな方向に話がもつれ込むんじゃないか? だとするなら、そもそもの人間関係を構築して自分の世界を広める話が一つ前の『承』に当たる」



「いいです……もう」



「一番大切なのが始まりだ。言うまでもなく、不登校児が再び学校に通い始めるまでの物語が『起』なんだよ。読み始めてさ、サクサク進んで欲しいのに進むどころか永遠に話が進まない。ずっと物語冒頭で立ち往生してる作品をどう思う?」



「……ゃ」



「そりゃ当事者からしたら立ち往生するだけの事情があって進みたくても進めないんだろうけど、それでも気持ち悪いって思うだろ?」



「いや」



「薬師寺、始めに先生が言った言葉覚えてる? 今の話を聞いてなにを思ったのか、薬師寺自身の答えを聞かせて欲しい」



「もういい、もういいです」



「どうして物語は進まないんだろう? 主人公はどういった事情を抱えてるんだろう? いや、主人公にスポットを当てなくてもいい。周りにいるこいつが、本来助けるべき存在のこいつが、どうしようもなく無能でなにもしてくれないから進まないんだって、それでも構わない。罵倒や暴言全部引き受けるから、どうか薬師寺の気持ちを教えて欲しい」



「やあっっ」   





 気が付けば、迫るような勢いで問い詰める自分がいた。

 

 悲鳴同然の嫌という言葉で熱が冷まされ、目の前にはうつむきながら小刻みに震える薬師寺の姿。




「終わりです……もう、おしまい。30分経ちました……また明日」




 明日はないんだよ、薬師寺。


 これが最後なんだから。




 逃げるようにリビングから去ろうとする薬師寺を、どんな言葉で止めようか。

 





「このままでいいって思うか?」




 振り返らない。足は止まらない。




「今の状態がずっと続くって、本当にそう思うか?」




 扉が開かれ、ドンと閉まる音が聞こえる。


 されど廊下を歩く音は聞こえない。




「いつか必ず崩れ去る。不安じゃないか?」




 止まってくれていると信じて、ゆっくりと歩き出す。



 薬師寺の答えを聞くまでは、絶対に折れない。





「……ぅ………さ、さっきから、なにを言ってるのか意味がわかりません」




 少し間が空いて、扉越しに声が伝わる。


 よかった……ちゃんと居てくれてる。




「わからないわけがない。薬師寺にしか答えられない」



「私も答えられません……。こ、これ以上言ってくるなら、学校辞めます」




 咄嗟に出たであろう薬師寺の反論に、不意を突かれ思わず口元がほころぶ。



 

「中学は義務教育だよ。辞めることなんて出来ない」



「ぇ……あっ……ん……だったら、学校換えます。転校して他のとこ行くし」



「学校を換えても無かったことには出来ない。辛い今を無視して自分は変えられないと思う」



「変わるもんっ………絶対、今よりマシだもんっ!」




 叫びにも近い声量で部屋全体へと響き渡る薬師寺の声。

 

 声を出す際に体を仰け反らせたのか、ドンと扉にぶつかる音が聞こえた。



 普段の薬師寺からじゃ考えられない反応に思わず呆然としてしまう……。



 ダメだ、押し切られちゃいけない。


 薬師寺の拒絶を受け入れちゃいけない。



 ちゃんと伝えないと……。


 今がおかしいんだって、おかしなことを続けて来たんだって、暗黙の了解を壊そう。




「先生と薬師寺は間違ってるよ、間違ってるってわかりながらずっと面談を繰り返してきた。お互いそれが楽だったし、求めてた部分もあると思う……。でもな、やっぱりずっとは続かないよ。今日それで乗り切ったとしても明日明後日の保証はどこにもない。変わるって言うなら今区切りをつけて、今変わらないか? 先生と一緒に」 



「うっ……きょ、今日の春宮先生は変です。なんで、いきなりそんなこと言うんですか……。そういう話しないから会ってたのに」





 そこなんだよな。


 どうして、今日に限って、いきなり。

 


 今まで逃避する時間を共有してきた相手が何の前触れもなく裏切ってきたかのような……薬師寺からすれば、そんなふうに視えてるのかもしれない。

 


 自分自身でも今、行動原理を上手く説明出来る自信がない。


 思い当たる伏しはいくつかあれど、それが正解だって確信を持てない。



 まるで何かに憑かれたように、ただただ衝動的に動かされて、どうしてここまで出来る?



 わからない。


 

 わからないからこそ、きっと真っ先に思い当たる言葉こそが正解で、そこに至るまでの理屈は全部結果論でいい。





「なにかしたいと思ったから……。薬師寺のために、なにか出来たらって」





 薄く細い声で呟いて、すぐに言葉の誤りに気付く。



 したいという表現は正しくない。


 自分の立場を考えるなら、それはしなければいけないこと。



 なのに……真っ先に思い付いたのが、薬師寺のためにって。




 ここまで来て、俺は。







「私の、ため……って………ぅ……、あっ………い、いまさら……そい………全部っ、おそいのに」




 涙が混じる、声がした。


 それは間違いなく薬師寺の声で。





「遅いっていうのはどういう意味? 今からでも」






「ぃ……遅い……でずぅ……」



 







「だっでぇ」














「だっでぇ……春宮先生っ、助けてくれなかったもん」






 ぁぁ。

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