ショートショートは、その短さ自体が一つの武器であることを思い知らされる切れ味です。
「好きな本」 不思議の国のアリス:ルイス・キャロル 十月の国:レイ・ブラッドベリー ソロモンの指輪:コンラート・ローレンツ 「好きな音楽」 バッハ:…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(196文字)
記憶をめぐるSFには名作が多い気がします。本作もその一つ。一夏の記憶をめぐり切ないストーリーが繰り広げられます。ラストの切なさが沁みる、短い中に中身のぎゅっと詰まった短編です。
短い文にひねりを加え、最後の最後でもう一ひねり。俯瞰された男の子の愛情と、それを見続ける女の子の心情が切なくなる短編でした。
胸がきゅっとなる甘く切ないお話。うまく綺麗にまとまっているなと感心しました。短いのでサクッと読めます。是非ご一読ください。
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