昔々、背丈が今の半分以下しかなく、世界がずっと広く大きく見えていた頃、もしかしたら『誰か』がいるかもしれないと、花壇のチューリップの中をそっと覗いてみたりしたことはなかったでしょうか。
この物語は、そんな在りし日のことを思い出させてくれました。
打算もなく見栄もなく、その日その日の出来事や一緒に居る時間を大切にして、明るく楽しく生きている、マーリとチャチャと森の仲間たち。素朴な日常の風景の中にさりげなく散りばめられているのは、『楽しいことは友達と一緒だともっと楽しい』とか『自分は自分のままでいいんだ』とか、誰もが大事なことだとわかっていて、でも普段は忙しさに紛れて忘れてしまっていたりする――それに気付いたら、ありきたりの日常もいつもよりずっと明るく輝いて見える――そんな『生きる』ことの本質ともいうべきメッセージです。
ライトノベルというより児童文学と申し上げたくなる良作だと思います。現代社会の雑踏に疲れて、ふと立ち止まってみたくなった時などに、是非。
こちらの物語、まず結論から言いますと、その根幹にある最大の魅力は「生命」です。
「生命」が弾け、
「生命」が笑い、
「生命」が喜び、
「生命」がありのままに生きている。
僕はそんな感動を頂き、気が付けば童心に戻り、もう夢中で拝読させて頂きました。
なんて素晴らしい世界なのだろう。この様な物語が読めるなんて、僕はなんて幸福なんだろう、そう思いました。
僕の好きな言葉のひとつに、
「ある意味では、僕らの人生というのは孤独に慣れるためのひとつの連続した過程にすぎないのだ」
があります。これは村上春樹の言葉です。とても正しく「死」を見つめた言葉だと思います。
ですが、人は違う方角を見る事も出来ます。それは「生命と共に暮らす」という事です。
こんな事を書くと恐れ多くてお叱りをうけるかもしれませんが、僕らは生きていて、先の事なんか考えるとちょっと暗くなる時もあるかもしれません。だけど僕はこう思います。
「頭で考える人生と、心で見つけた人生、どちらがいい?」( ;∀;)
お勧め致します。
僕の心がこちらの物語を大絶賛してやまないです。★が1000は越えるべき作品だと思います。心から力強く、カクヨムという場でご推薦したいと思います。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)
『マーリとチャチャ 〜It's a wonderful world〜』
このタイトルからわかる通り、マーリ(豆小人族)とチャチャ(白いトカゲ)を中心に繰り広げられる、とても小さな不思議な世界。
他の生き物と会話ができるような、ファンタジーな世界ではありますが、どの生き物も見た目や生態のありかたはおよそそのまま。擬人化などはしておりません!!生き物好きとしてはそこが良い!!何故って虫眼鏡で小さな生き物を観察している気分になるでしょう?
何でも擬人化してしまうとリアルな動作や生態などがあやふやになってしまって、それこそ『動物ごっこ』のようなものになりがちです。しかしこのお話は多少のデフォルメがありはするものの、そのリアルさが、より自然を近く感じさせてくれることでしょう。
覗いてみてください。そして感じてください。この小さな箱庭みたいな世界だけれど、とっても素敵な、人間界にはない不思議な世界を! そこには小さな生き物たちが育む、キラキラリアルファンタジーが広がっていることでしょう!!
さあ、飛び込もう!マーリとチャチャのいるwonderful worldへ!!