偽りなくタイトル通りの作品

謎の存在によって唐突に異世界転生させられ、望まず死霊術師として生きることを余儀なくされた、血を見ることもお化けも苦手な温和な主人公が、人でいることを諦められずに死霊術師としての力に振り回されながら、人の世界で賑やかに生きていくお話を描いた小説です。

世界の謎に迫ったり、壮大なストーリーがあったり、強大な敵がいるわけでもありません。

ひたすら墓穴を掘りながら、次から次へと起こるイベントに遭遇する主人公の、ドタバタ異世界コメディといったところでしょうか。

モブまで含めて魅力的な人物が多く、それに比例して巻き起こるイベントも豊富なため、次は何が起こるのか予想がつかずワクワクしながら楽しめました。

残念ながら更新頻度が低いこともあってか、小説の持つポテンシャルに比べて注目度が低いように見受けられますが、コメディ色が強い作品がお好きな方には安心しておすすめ出来るクオリティの小説だと思います。

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