#S-13 世界は回る、されど進まず。

何が起こったのか、分からなかった。でも、真っ暗になったということはわかる。でも、おかしい。


もし、この、家全体が暗くなったのなら、音が何かしら聞こえるだろう。だが、何も音が聞こえないのだ。


…自分の心臓の音でさえも。


じゃ、俺の目が失明したのか?


それなら、痛みがあるだろう。何も感じないのだ。生きている心地がしない。



すると、何かが作られる音が聞こえた。


急に体が動くようになり、視界も明るくなった。


「うわぁ!?何が…起こったの?」


紫苑が驚きながら、こちらに近づいてくる。


目を擦りながら、壁をぐるっと見回す。この、壁の中には、俺と、紫苑と、沙悠もとい、ヒイネと、敵ではない誰かがいた。


一人わからないので、紫苑に聞く。


「あの、紫苑さん。あなたが連れてきたあの人って誰?」

「…、うちの専属神のマイネ。そこにいた、謎の女の妹らしい。」

「あぁ、謎の女って…、あぁ、そこにいる奴だな。ヒイネっていうらしい。」

「あぁ、名前似てるなぁ。だから、姉妹か。」

「なるほど。」


そして、その姉妹が、お構いなしに、会話を始めた。


「お姉ちゃん!?何してたの?」

「いや、久しぶりに、専属主を見つけたから…。」

「見つけたから…じゃなくてさ。」

「ダメなの?」

「ダメ。だって、七神の中に入っていないじゃない。」

「でも…。他のみんなもやってるよ?」

「え?他の人もしてるの?」

「してるよ。七神が見えないところで色々してるし。」

「なんだって…!?」


と、そんな会話をしているが。


今はそんな意味のない会話を聞きたいんじゃない。


「あの〜。」

「何!?」

「…えっとですね。なんで僕たちまで、こんな状況になっているのか、説明をしていただけますでしょうか。」

「あぁ。いいよ。」

「すまんね。勝手にこっちで話してしまって。」


と、言われた。


此-「じゃ、改めて。なんで、私たちはここにいるの?」

マ-「話すと長くなるけど…。えっと。まず、此方には、話したけど。この、現世に落とした、追放神がいるんだ。」

ヒ-「リンセちゃんだよね!」

マ-「まぁ、そうだが…。そいつは、世界にかなりの影響を与えてしまう、要注意人物なんだ。神だがな。」

紫-「なんで、現世に影響を与える奴を、現世に落としたんだよ。」

マ-「まぁ、それは何か理由があるんでしょう。最高神様のことですし。」

此-「それで?なんでこんな壁を作った理由は?」

マ-「それは。そのリンセという神が、きっと。能力を使ったのかと。」

紫-「どんな?」

マ-「…確証はないですが…。【時止め】です。」

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