#S-11 神の記憶

ふざけるな。


人のことをなんだと思っているんだ。


こいつは死んでも!息をしていなくても!ただ、俺を殺すためだけのただの、殺戮マシーンになってしまう。


それは。それだけは。


麻痺ナープ


腕と足を縛り、動けないようにする。おまけに、痺れで、体を動かせなくなったはずだ。


そして、あいつを探しに、エントランスを探す。


あいつとは、そう。ポルターガイストを扱う、B-17。あいつは許して置けない。



そうして、私は助けを呼んでいた。とある人に。


というか、人なのか怪しいところもある。


例の場所で、祈りを捧げる。


神のお告げが聞こえてくる。


「何?」

「いや、お助けを願いに来たんですが…。さっき一人落としたのに…。また降りないといけないのかい…。まぁいいさ。どうせなんだし、あの紫苑もいるんだろう?」

「はい。よくご存知で。」

「…。まぁ、待ってな。すぐにいくからな。」


そう言って、神々しい光と共に降りてきた。


かの神は、富の神。マイネ。


「さ、とっとといくぞ。あまり現世ここに長居したくない。」

「わかりました。」



屋敷内を探索する。かなり見た目とは裏腹な広さになってきた。容易く、空間異常を作らないでほしい。


そして、入ってきた入り口を見つける。


そして、その扉を開ける、が、その扉は外にはつながっておらず、別の部屋に繋がっていた。


「もう、この屋敷からは出られないよ?」


と、真後ろで、囁く声が聞こえる。


もちろんその声は、俺の怒りの原因のB-17だ。


その声はあまりにも憎たらしく、俺の怒りをさらに大きくさせた。


「ふざけんじゃねえぞ。…人の命も、そいつのことも考えないで。」

「それは君も一緒でしょ。君は人を殺したんだから。」

「…。殺した…だと…?俺が…?」

「あぁ、そうだよ。“君”が殺したんだ。」


そんなわけがないと、頭の中で自問自答する。


色々考えながら、自分の過去を思い出してしまう。自分が…あんなことをしてしまった過去を。しかもそのことを今まで忘れようとしていた、自分にも嫌気がさしてきた。


「…じゃ、君とはそろそろお別れかな。…少しは楽しかったよ。じゃあね。」


そう言われて、目を瞑ると、また昔を思い出す。


「…そんなこと言わないで。この子だって、頑張ってるんだから。」


そんなことを言われた記憶を。


でも、なんかなんとなく、リアルすぎる気がする。


目を開けてみると、そこには見覚えのない人が、俺を守るように立っていた。


「この子には手出しはさせませんよ。」


と、昔聞いたセリフを言って。

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