#S-10 ポルターガイスト

少し戦ってわかった。一人は何かを作っていく。そして、もう一人は、ポルターガイスト担当。最後の一人は、それら全てを突き破っての、突進攻撃。


攻撃のスパンが早すぎる。すすんでもすすんでも、部屋は増えるし、気づいたら、なんでも飛んでくるし、死角から、見えないところに突っ込んでくるし。


やばすぎる。


「紫苑。どう?体力は?」

「かなりきつい。今すぐにも倒れたいぐらいだ。」

「そう、だから…。」

「“疲れたっていう感情を、力にしろ”でしょ。もうわかりきってるし、そうは思っているんだけどなぁ。」

「やるのは…ってこと?」

「そうですね。疲れをなくしているわけじゃないので。」


じゃ、どうしようか。助けを呼ぶか…?いや、今は、あの組織じゃ、心許ないか。


なら…。“あいつ”に来てもらうしかない。


「紫苑!少し、増援を呼んでくる!だから、時間稼ぎ頼んだぞ!」

「…え?マジ?」



すると、此方は外に出て行ってしまった。


「えーと。これって…。」

「見捨てられたってことだね。あいつにとって、お前はそういう存在だったってことだよ。」

「煽っているように言っているのか?」

「そう言っているのが聞こえないのか?」

「いや、別に俺も、あいつをそんないなきゃいけないような存在には思っていない。むしろ…。」

「なんだよ?」

「…いなければあいつに見られないから、心置きなくやれる。」

「…なるほどね。」


そう言って、部屋の模様は変わった。もちろん、ここにいる奴の能力だ。


そんでもって、壁を突き破ってまで、こっちに攻撃をする奴もいる。


最後は、怪奇現象、まぁ、ポルターガイストと言われるものを操る奴もいる。


三人の能力はこんなもんだ。まぁ、こいつらがしっかり情報をやり取りしたり、意思疎通ができていたりしたら、かなりきつかった。


それぞれがしたいことを勝手にやっているようなので、そこの隙を突く。


もちろん、こっちは一人なので、何にも気にする必要はない。


何故か置いてかれた怒りを力に変化させる。


まずは、その突進してくる奴。


奴は、多分外と中の境界の壁を壊さないようにしている。そして、そいつは、速度がある程度ないと、力はでない。


つまり。


「…!?」


奴が壁を壊さないように、止まろうとする。だからそこを叩き潰す。


結果。成功。


そいつは、壁に叩きつけられて、倒れている。


が、すぐに何もなかったかのように、立ち上がる。


「あぁ、死人が急に生き返って、何事もなかったように、動き出す。それが、“ザ・ポルターガイスト”って感じだよね。」


死んでもなお、戦いに使われる、この女のことを考えると、かなり…。


怒りを覚える。

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