#S-09 ミステリー・ハウス

此方こなたに言われた、フラライトは、かなりのスラムだ。そこで、不吉な実験をしているとか、殺人が容易に起きているとか言われている地域。


実際、貧困な人たちが頑張って支え合って過ごしているのに、そこに漬け込む輩はいるが、住民の殆どが優しい人々だ。


俺もそこ出身だからな。



ということで、かつての故郷フラライトに戻ってきた。


そこの、大きな建物の外に、此方はいた。


「現状は?」

「この建物の中に誘導した。周りの住民も、遠くに行くように誘導させた。」

「誰が中にいるか、わかってる?」

「えと。あぁ、覚えてない。」

「A-09とB-17とB-21。どいつもこいつも能力暴走寸前の野郎だ。」

「それは知ってる。どいつも不安定だからなぁ。なんかないの?安定させる何か。」

「持ってるわけないでしょ。そっちの組織に言ってよ。」

「そうだな。言ってみるか。」


んで、開発班に案を言っておいた。


「それじゃ行きますか。役に立つものもないし。」

「結局なかったの?」

「ありませんでした。」


そういうと、すぐに此方は家の扉を開けた。


「そんなすぐに開けなくても…。」

「…さっさと行くよ。」


その家は埃をかぶっているくらい、古い家だった。そして、電気も通っていないらしい。


そしてリビングには、吹き抜けで、2階が見える。そして、シャンデリアが吊り下げてあった。


「本当に、スラムにある家かよ?こんな豪勢な家がよ。」

「そこら辺はわからないなぁ。ここら辺のスラムのことは知らないし。」

「まぁ、そうだよなぁ。俺も知らないし。」


前情報はなし。かな。


と、考えてたら。


「危ない!」


と、押された。押された衝撃で、壁の方によろめく。何すんだよと、叫ぼうとした束の間。上から、シャンデリアが全部降ってきた。


「おう…。まじかい。」

「まじだよ。」


そう、上の方から聞こえる。


「どう?私たちの、遊園地は。」

「…、もっと考えた方がいいんじゃないかな。」

「嫌だね。これからもっと楽しくなるんだから。」

「そうか。じゃ。」


此方は、上にいたやつと位置を入れ替える。


「さっさと終わらせたい。」


此方がいた方に殴りかかる。だが。飛んできた本に殴るのを止められた。


「そんな単純だと思う?」

「いやいや。まだまだ前菜だが?」

「…はは。そっか。」


そう言って、飛び上がった。というか、位置が入れ替わる前に戻った。


どうなっているんだ。


「これからが、パーティーの始まりだよ!みんなよろしくね!!」


そう、叫び、奥に入っていった。


「やばくない?」

「…やばい、というか、未知数すぎる。」

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