#S-06 サポート役兼危険人物
起きると、もう何もかも検査が終わり、結果が出てしまっていた。
結果は、体内には何も入っていなかったこと。
そして、俺の感情はもう封印されていないこと。
あとは倒れた理由は、自分が暴走すると勘違いした結果、自分の首を絞めて失神。
と、なんとも恥ずかしい結果だったが。だが、感情が自分の中に戻ってきたのが一番意外だった。
俺自身、感情を捨てた理由はあんまり覚えていない。多分周りと合わせられないとか、感情が邪魔だとか、しょうもない理由で、捨てたと思う。
だから、俺に能力は、“感情を力に変換する能力”だと思っている。
わかんないけど。
でも一つ、気がかりなことがあったんだ。それは、俺は誰に運ばれて、どうしてテープでぐるぐるまきにされたんだろう。
それの理由は考えたってわからない。だから聞くことにした。
「あの、美奈さん?」
「んー?どうした?」
「いや、そんなに大したことじゃないんですけど。僕を運んできた人っていたのかなって。」
「あぁー。確か、女の人だったよ。なんかだいぶ焦ってた。初めて人を運んできたみたいな。」
「へぇ…。」
「というかなんでそんなことを聞くの?」
「いや…ぐるぐるまきにされた理由が知りたくて。」
「あぁ。なんでだろうね。それはわかんないや。君を受け取った人に聞いて。」
ということで、俺を受け取った人に聞いてみたら、単純にその女がこいつはおかしくなってる。テープで巻いたりして動けなくしてくれ、って言ったらしい。
だからといって、それ全部に従うことないだろう。
そんな不満を持っていると、電話がかかってきた。誰だろうとみてみると、不明と書いてあった。
訝しみながら、電話をする。すると…。
「あ、でたでた。どう?ぐるぐる巻きから出られた?」
「お前!?」
「やほ。僕だよ。
「なんでお前が…。」
「…あんま時間ないから、手短に話すね、メモは準備できた?」
「少し待ってくれ。」
そう言って、上の人に報告をしてもらい、メモの準備をする。
「…できたぞ。話してくれ。」
「りょーかい。じゃ、結論から。僕は君たちに敵対していない。」
「敵じゃなくなったのか?」
「うん。そうせざるを得なくなった。だから、僕は君たちと協力するよ。」
「じゃ、こっちに来るってことか?」
「…いや。僕はいま6番を追っているんだ。僕はGPSをつけているから、君たちの端末で、確認できるはずだよ。」
「おーけい。少し待ってな…。」
と、端末を開くと、一つの信号が追加されていた。
名前は、「otoriyaku-04」だって。
「…大丈夫だ。確認できた。」
「そこに書いてあるように囮役になるから、危険能力者を収容をさっさとしてくれ。」
「今?」
「今すぐ来いよ。06はあんまり時間かかるとめんどくさいから。」
と、電話を切られた。かなり焦ってた。
よし。行くか。
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