対立戦

#46 消せない過去を

あの騒動があって、次の日。


フラッターが捕らえていた能力者達は全て、この街の、国の、世界のどこかに逃げてしまった。


そして、メカニカラーの能力付与機械も、今は世界中に出回っている。それはメカニカラーが許可したものから、未許可のものまで。


フラッターについては知らないが、メカニカラーについては、私達“捜索隊-い、ろ、は、に、ほ”の計5隊で構成されている。その捜索隊で、機械の所在を探している。


そして、今日が、その作戦会議の日だ。


「…。『い』は、二人だったかな?」

「いや、今日から、手伝ってくれる友達です。」

「友達ねぇ…。」


そんなことをため息混じりに言われてしまった。


その男が言う。


「では、第一回メカニカラー機械完全回収作戦会議を始める。司会の“捜索隊-ほ”所属、鹿野かのだ。よろしく。」

「同じく書記の“捜索隊-ほ“所属、破山はやまだ。」


ということで、話し合いが始まろうとしていたが。


かの-「今日は、『ろ』の人たちは来ないんだっけ?」

はやま-「はい。確か、今ごろ空の果てかと。」

かの-「それは…気の毒に。」


死んだわけじゃないけどね。


かの-「それじゃ、本題に入ろうか。はや、よろしく。」

はやま-「まずは皆さんは、この組織の『フルントカガラーの失敗』というのを知っていますでしょうか?」


みんな知らない様子。もちろん僕も先輩も知らない。


はやま-「はい。ありがとうございます。…では、どうしましょうかね…。少し…、昔話をしましょう。」


そう言って、話始めた。


___時は数十年前。私達かの ひやまが研究者だったときのことです。今表にまとめてあるように、かなりの数の能力付与機械があったんだ。80くらいだったかな。でも、そんな沢山の機械の管理は当時、難しくて。性能もかなり高いものもあったんだ。でも、安定さに欠けていた。GPSも、かなり不安定だったし。だから、私と、鹿野で考えたんだ。能力付与機械を制御できるような能力機械を作ろうって。でも…。作ってみて、使ってみて、わかったんだ。不安定だから制御が効かなくて、その時あった能力が全て消し去ってしまったの。それが今の001。取り扱いはとても危険で、今度使ったら何でもかんでも消し去ってしまうかもしれない。だから…。それが、『フルントカガラーの失敗』です。どうやっても拭えない、この組織の失敗です。__________


あおい-「…で、それが何と関係があるんですか?」

はやま-「それは…、その機械を使って、能力付与機械をまた、完全に消し去るという作戦です。」

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