#S-02 招いたこと
ということで、いつものアクセをつけて、見回りをする。檻の中にいるのは、フラッターが捕まえてきた、要注意能力者達。俺もここに入れられていた。ただ、昔と違うのは、数が2倍になっていること。かなり多い。だが、昔よりは、だいぶマシな部屋になっている。俺らの時期は、もうほんと、牢屋みたいなところだったのに。
「ねぇ?出してくれない?」
という助けの声が時々聞こえてくる。いつもは、完全無視をするところなのに、今日は何故か、話をしてみたくなった。
「どうしたんだよ?そんなに。そんなに怒んなって。」
そこからちなみに覚えていない。
次に、意識が戻った時には、もう遅かった。
牢屋の鍵は開いていて、俺の能力は、解放していた。
あぁ。自分はこんなに弱かったんだ。
「おい!?何があったんだよ!?」
全員、同じ警告サイレンを聞きながら、原因を特定していた。
この警告サイレンは、能力者が逃げ出した時のサイレンだ。つまり、能力者が脱走したわけだ。
なんでそうなったのかわからない。
「おい、どうなっているんだよ!?
「あぁ、ごめん…先生…。」
「何があったの!?」
「何もないよ…。俺の能力が解放しちゃっただけだ。」
「…え?あなたの能力はそんなに簡単に解放できるものじゃないでしょ?」
「そうだけど。でも!いつも通りだったはずなのに、こうなっちまったんだ。もう後戻りできない。」
「…ねぇ。…本当にいつも通りだったの?」
「いつも通りのはず。いつもつけている、洗脳耐性がついたアクセサリーをつけたから…。」
そこまで説明したら、私はもう意味がわかってしまっていた。
「その機械…。偽物よ。」
「…え?」
その後。
最終的に能力者は捕まえていた24人すべてが脱走した。また、紫苑が、能力を解放してしまった理由は、一人が、洗脳する能力があったから。そして何より…本人が不安定だったから。
そして、共生派で、会議がされた。
「なんか…警備がざるになってないか?メカニカラーもフラッターもそうだが…。」
「今回は、異例だ。相互的に助け合ってる我々はどこか一つ壊れれば、脆くなる。そして少しの刺激で、瓦解していく。」
「つまり…?」
「つまり、壊れる前に、この組織を強化、そして、元通りにする。」
「機械もか?」
「そうだ。そうしなきゃ、また、瓦解する。」
そういうことで、全てを回収することが決まった。
「俺には、何ができるんだ…?何をやったって、空回り。迷惑ばかりかけている。ならいっそ。」
「危ない!!」
「死んでしまえばいいのに。」
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