#M-09 能力の欠点

「...ただし、条件があります。」


目の前の、澪が、真剣な眼差しで、言う。


「まずは、給料を出して欲しいこと。私は、お金がないから、依頼をこなしていたの。二つ目。私がやるとしたら、自由に参加する。私が、計画に参加したい時に、参加します。三つ目。機械は私が使いたいもの以外自由に使わせます。...どうでしょうか。」

「...それだけでいいのか。まだいろんなことの条件をつけてもいいんだぞ。」

「...それは追々。でもこの三つが最低条件です。」

「わかった。後で責任者に話しておく。」


そうして、部屋から出る。あいつは何を考えているんだ。



そう言うと、舟本さんは部屋から出て行った。


「...よかったのかな...それで。」


一応、咲良さくら姉さんと杏奈あんなとも話したほうがいいかな。


まぁ、それは後にしようかな。今は休んでおきたい。



「よし。GPS機能は完全に消せたな。あとは能力の選別だ。いらない能力は捨てる。」

「能力はどうすればわかるんですか?」

「装備して、どんなのかフィーリングで、感じてくれ。」

「そんな無茶な。」

「仕方ないだろ。本当にわかんないんだから。」


本当に、説明も何もないので、わからない。何もかも初めて見るんだ。


「ぐわぁぁぁ!」

「どうした!!」


急に、叫び声が木霊した。


「...急に能力機械をつけた職員が、叫び声を上げ始めて...。」

「わかっている。...何の装備だ?」

「確か...グローブです。」

「グローブ...?管理番は?」

「...わかりません...。」

「わかった。外すしかないな。」


そういうことで、そいつを止めるしかない。研究にも、計画にも、失敗はつきものだ。


だけど...そいつの能力なんてわからない。だから、勝てるかどうかもわからない。


「海斗さん!?どうなっているんですか!?」

「あぁ。舟本さん。」

「あぁ...じゃなくて...なんですか?暴走でもしたんですかね?」

「暴走...?」

「ああ。体が能力の力の大きさに耐えられなくなって、体が能力に呑まれてしまって、自我がなくなってしまうことです。」

「メカニカラー製なら、それも制御できるんじゃ...?」

「ほとんど全てを盗んできたから、開発途中の物もあったんですよ。それを装備してしまったわけだ。」

「なるほど...。ちなみになんだが...。」

「?」

「...何でそんなに詳しんだ?」

「...経験談だからだよ。」


急にそんなことを言うから、びっくりしてしまう。


「どうした?」

「いや、びっくりしただけだ。」

「そうか。...いくぞ。」

「ああ、足引っ張るなよ?」

「はは、そっちこそ。」

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