#M-05 捜索隊-ろ戦:丙

「やったか...?」


奴は爆発に巻き込まれ、今は煙に囲まれている。


「おい。それは禁句だ。それをいうと、やってないのが確定になってしまう。」


と、訳の分からないことを舟本さんがいう。すると...。


「やるね。」


そう言葉が聞こえた。


そこには...女が一人と、さっきの男がいた。


「は...?」

「さぁ。これで2vs2だね。まだ勝敗は決まったわけじゃない。まぁ、かなり、俺たちの方が有利だけどね。」


つまり...組織に助けを呼んだのか?なら...かなり厳しい。これから、あっちの人が増えるのはこっちがかなり勝機がなくなってくる。


かなり厳しい。


「クソが...ざっけんな。」


鈍器を生成する。今度は爆発じゃ済まない。ぶつけたところが抉れるようにする。


「はぁ...。こんなにイラつくのは久しぶりだよ。早くいなくなってよ!!」


そう言って、鈍器を投げまくった。


そこは地面が、木が、えぐれた。


そして、そこにいたはずの二人は消えた。



「危ないなぁ。すごいね、飛べるなんて。」

「使える...かなって...思って。うち...開発陣...多いし、作って...もらった。」

「うん...。それはいいんだけど。...これどこまで登るの?」


もう、人がゴミに見えるくらいには、飛んでしまっている。


「...どのくらい...飛ぶんだろうね。」

「え?」



消えたと思っていた。だけど。


「空だよ。上。」

「あぁ。でも...」

「うん。降りてこないね。故障かな?」

「かもね。」


と、言った刹那。視界が揺らいだ。そして、倒れ込んで、意識を手放した。



「おい!大丈夫か!?」


突然、澪が倒れた。


体を揺さぶり、脈を測る。大丈夫。生きてる。


おぶって、MSAに向かう。さっさと向かわなければ。袋も持って。よくここに野ざらしに置いて、何も被害がなかったことが一番驚きだ。


よし。行こう。


と、意気込んだが...。


「おうおう。だいぶ、派手にやってくれてなぁ。俺らの隊は、どうなったんだ?」

「あぁ...。今頃空に飛んでいっているさ。」

「はぁー。やってくれたなぁ。一人捕まえるのに、二人犠牲になるなんてなぁ。葬式はまたあとだなぁ。」

「え、ちょ、違...」

「おい、お前、そいつ渡せ。」


聞く気はないらしい。なら...


「渡すもんか。お前らより、俺らが持っていた方が、こいつにとっても、いいしな。」

「そうか...なら。仕方ない。」

「何がだ?」

「いやぁ。...怪我してもしらなぁいよ。」

「わかっていらぁ。」


タイムリミットはかなり少ない。


急がなきゃな。死なせないためにも。

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