#M-02 鬼ごっこ

外から入って来た時。感じた違和感は、きっと勘違いじゃなかった。


きっと、何か部隊がきたんだろう。能力付与機械を取り返すために。


そして、能力を奪っていった奴は私だが、身元は不明なので、能力付与機械が欲しいと願っていた奴。つまり、舟本を消し、そこに依頼の受けた、つまり私を誘き寄せるという、作戦なんだろう。


つまり今の私は、手の平の上でコロコロ転がされてる。


逃げなきゃ。そうしなきゃ私は...私は。




「今日は帰りが遅いなぁ。」


と、杏奈あんなが、言う。


「これがになるのかもね。」

「なんで?咲良さくら姉。」

「だって、仕事なんでしょ。みお。どんなのかは知らないけどさ。だったら、これがほとんど毎日続くんだろうなって。」

「あぁ...。そっか。そうだね。」


咲良さくら姉さんには、澪は、仕事に行っている。と、いってあるので、どんなことをしているかもまでは知らない。


でも...変に広げない方がいいって、澪自身も、言ってたし。だから、あまり広げないようにする。


きっとその方が、澪のためになるだろうし。



逃げる。とりあえず、わかったことは、能力付与機械の位置情報はあっちがしっかり持っている。


さっき、小さな機械をあっちに投げて、こっちに逃げてきた。少し投げた方を見ていたが、しっかり回収していた。



「おい!こっちだ。」

「こっち...なの...?」

「指名手配犯がこっちに機械を投げたんだ。GPS反応もある。」

「これ...かな...。」

「ああ。それだな。管理番号は?」

「えっと...待ってね...今見るから。」



しかも、私だけを追っている。...はずだ。この前、アジトで、杏奈あんなと、広げた奴は、ほとんど回収してきた。



「指名手配犯は...?」

「大丈夫。まだ近くにいる。」

「そっか...。木が...多くて...わかり...ずらい。」

「かなり多くの機械を持っているからな。反応がでかい分、わかりやすい反面、細かい位置がわからないのが、欠点だな。」

「それって...普通のGPSも...そうじゃないの?...結局...近いと...細かな位置は...わからないん...じゃないの?」

「これは、能力の何かを使っているらしい。だから一個とかだと、正確な位置がわかる。」

「へぇ...すごいねぇ。」



このサングラスもその一つだ。このサングラス、見える景色が、明るく見える。つまり、【暗視】みたいなものだ。


さっき言っていた、管理番号というものも、書いてあった。”060“だ。...意味があるかはわからないが。


そして、今は夕方。これからは私の方が有利になる気がする。


永遠の鬼ごっこの始まりだ。

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