#M-01 消えた
...助かった。
私、
手に持っている、機械の入った袋を見る。大丈夫。依頼されたことはしっかりこなした。けど...。
「はじめての仕事で、こんなことになるなんてなぁ。」
メカニカラーの機械をほとんど盗んできて欲しい。という依頼は、とりあえず出来たということで。
でも、あんなに邪魔されるなんてなぁ。
そうして、依頼人のところにやってきた。
「おーい。舟本さーん?」
呼んだが返事が返ってこない。留守にしているのだろうか。
仕方ないから、荷物を持って、アジトに帰る。...といっても、三人の隠れ家だが。
「...ただいまー。」
「おかえり。どうだったの?」
「うん。うまくはできたと思うよ。これだけ盗れたしね。」
「おー...。というかなんで持ってきてるの?依頼のやつだよね?」
「うん。単純にいなかったから。そこらに置いておくわけには行かないでしょ?」
「あぁ...。じゃ、何個か貰っちゃう?」
「お、いいね。そうしよう。」
ということで、機械の中を泳ぐように、袋の中に、腕と頭を突っ込んで二人でお目当てを探す。
でも、能力の詳細などわからないので、綺麗なものや、高価そうなものを何個か掴んで、取り出す。
そうして、近くの机は綺麗なもので飾り付けられた。
「舟本さーん。いらっしゃいますかー?」
かれこれ通って、3日。全く音沙汰がないので、心配というか、正直、呆れてきている。
「マジでいないの...?」
3日いないのは、本当に何があったんだろう。何かしらあったとしても、委託者に何かしら伝えるだろうに。
「...ん?」
帰ろうとした時。何か物音が聞こえた気がした。
そうして、4日目になる。
「舟本さーん。いますかー。」
ドアを叩きながら、声をかける。が、返事は聞こえない。代わりに...。
「ドア...もしかして鍵しまってない?」
若干の隙間があった。引き戸なので、手をかけて、スライドすると、ドアはスルスルと開いてしまった。
「マジかー。」
なんで、今まで気づかなかったんだろう。
2階の奥にある、部屋に向かう。きっと寝室で寝込んででもいるんだろう。
ちなみにこの家は2階建てで、3LDKである。らしい。あまり詳細はわからない。
呑気に寝込んでいるんだろうなぁと勝手に思いながら、ドアを開ける。
...いない。
家の中をかなり、探した。どこにもいない。
が、目処は立ってる。
「消された...?」
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