#38 殺戮兵器戦

奴は能力という巨大な力に飲み込まれた。そして、自分でコントロールしていたはずの能力に、今度は自分がコントロールされている。


そしてキラーマシンより恐ろしい、殺戮兵器キラーマシンとなってしまった。


だから、能力者を殺すべきなのかもしれない。


そいつはいろんな武器を引っ付けたような怪物になった。だが、攻撃すればするほど、武器は増える。種類も増えてく。


機関銃やら、刀やら、なたやら、挙句の果てには、拷問器具がたくさんつき始めた。


大きさはさっきより大きくなるのに、速さはダントツに速くなってる。


「クッソ...どうなってやがるんだよ。」


僕が、動けば動くほど奴の攻撃は当たるようになるし、僕の動きに合わせて奴は攻撃のタイミングを合わせてきやがる。


つまり...

自己学習ディープラーニングってとこか?」


僕の動きを学習して、どうやって僕に最大のダメージを与えられるか判断しているわけだ。


しかも、こいつにはわけわからん数の武器というか、拷問器具が付いている。近距離、遠距離、隙がない。しかも近距離か遠距離かの違いもわからない。近距離の刃物は、振り回すだけではなく、飛ばしてきて、遠距離にもなる。おまけに学習して僕の行動に対応する様になっている。


「難易度おかしいだろ...。」


そんな嘆きも虚しく。銃口を折っても、すぐに再生する。刃を斬っても、すぐに生えてくる。


こんなもんでどうすんだよ。


そして。建物の天井を破壊するまで膨張した。天井だったものが奴の体に突き刺さる。


その時。わずかに赤い液体が見えた。


つまり。奴はまだ中にいる。そいつを殺さなきゃ、この殺戮マシンは永遠に大きくなって、自我も無くなって、なんでもかんでも殺すようになるかもしれない。


なんとしてでもこいつを止めなきゃいけない。


「...お前の能力。借りるぜ。」


何度も、模倣を使って、やっと。使えるようになった。


そうして、腕をマシンガンにして、壁を壊して、能力を変え、筋肉を強化した後に投げつける。


とにかく、装甲を破壊するしかない。学習する暇もないくらいのスピードで。


瓦礫のせいで、そいつは動くなくなったが、動く音はする。つまり、そいつは生きている。


奴の体が見えるまで、体の武器でなんとか装甲を破壊していく。


そうして、やっと。奴の体が見えてきた。


が、元の体は何故だか硬くてきれなかった。だから、ショットガンで、奴の心臓を撃ち抜く。


やっと倒した...。という達成感により、ショットガンの反動を考えていなかった。


「うぉぉぉぁぁぁ...」


病院の窓から落ちていく。


落ちていく。落ちた衝撃はなく、何かに掴まれた気がした。

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