#34 病院要塞-下

念のため、階段には、子供の遊び道具らしい、クレヨンで、少々きつい、フリーホラーゲームで見たことあるような絵を描いておいた。が、僕自身、絵なんて、下手なのもあって、なんとも気味の悪い絵が仕上がった。


「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」


叫び声が聞こえた。声の高さ的に女だろうが、別に、女一人でもなさそうだ。しかも、ライトを持っているので、顔を出せばそいつらに蜂の巣だろう。...どうしようか。


何かを投げれば、気を逸らせそうだ。そう考え、その何かを探す。階段の窓は、シーツを、画鋲で刺しているので、破られない限り、明るくはならない。まぁ、すぐ気づかれそうだが。


「あ。」


見つけたのは、さっき書いた残りのクレヨン達。奇妙な絵を描いたクレヨンが、飛んでくる。うん。ホラーゲームにありそうなやつだ。


ということで、慎重に、クレヨンを投げる。


「カラン...コロン...。」


と、落ちていった。



「ほら、立って。ここですくんでちゃ何も出来ないよ?」

「わ...わかってるよ!で...でも何故か...動けないのよ!!」

「はぁ。腰が抜けたのか?間抜けだなぁ。」

「う...うっさいわね。仕方ないでしょ。」

「ほらどうする?おぶるか?」

「いや。いい。自分で動く。その方がマシ。」

「あっそ。」


実は自分もかなり怖かったことは、内緒。


「にしても...。よく書きましたよねこれ。」


と言って、ライトを、絵の方に向ける。


「うわぁ...。ひっどいなぁ。」


そう言った時。


「カラン...コロン...。」


と、音が鳴った。


「おいおい...。」

「後ろには何もなかったはずだよな?」

「ええ。そのはず...。」

「なら、後ろに今あるのは?」


と、ライトが後ろに動くのに釣られて、後ろを、振り向く。


「うひゃぁ!?」


そう、驚く。それもそのはず。壁に書いたであろう、クレヨンがここに落ちてきた。と、考えてきてるのも束の間。


「ガタン...ガタン!」


と、近づいてくるような音。しかも...近づいているような...?


ライトが正面を向く。


「...全力で逃げろ!後ろに!」


そう叫ばれ、階段を駆け降り、曲がり角をしっかり曲がる。...が、壁が緩やかな、カーブになってるからか、こっちにまで全力なベットが、迫ってきてる。もちろん、正面にはメスが、びっしり。


やっと止まって、クタクタになりながら、階段にまで戻る。



作戦は無事成功したようで、階段から、人が逃げる、ような未来が視えた。が...これ以上の作戦はないので、ここからは、対戦になるだろう。よって、いろいろ準備する必要があるな。ので、まだ時間稼ぎしておきたい。ので、ベットを何個か落として、壁を作っておく。これで、まだ来れない。


決戦の地は、窓があって、すぐに逃げれる、もしくは、敵を外に投げ捨てれる、この奥の部屋にしよう。ということで、使えそうな物を持って、移動をする。

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