#26 会議

その後。

彼女の死体もとい、分身体は焼却処分された。

そして...


「奪われた能力付与機械は、管理していた、約50個と、開発中だった約30種類の機械が奪われました。」


現在お偉いさん方が会議中だ。


その間、俺たちも俺たちの会議を進める。



<...こうやって話すのはさっきぶりか。なぁ?“あおい”?>

(あぁ。そうだな。“いおり”。)


僕の中にいたこの別人格。名はいおりというらしい。でもいつからいたのか、どうやって僕の中にいるのかはわかっていない。それは本人もらしい。


(それで...なんで僕の中に入っているんだ?)

<それは...俺にもわかっていない。そして覚えていることは俺の名前と、お前のことだ。>

(なんで君は僕のことがわかってるのに、僕には君のことがわからないんだ?)

<そんなこと俺に言われても困る。そんなこと神に聞いてくれ。>


なるほど。神か。よくよく考えてみたら、いろんなことを神が知っているのはおかしいし、ご都合主義みたいに、的確に指示ができてるのもおかしい。


それら諸々、後で聞いてみるか。


(あと...僕と君に同じような能力があるのはなんで?)

<...わからない。けど...一つ言えるなら...俺はお前だからだ。>

(僕は君だからってこと?)

<多分...そういうことだと思う。わからないが。>

(でも...きっとどちらが強いとか弱いとかはないんだろうな。きっとどちらも、長所があって、短所がある。)

<...なかなかいいことを言うじゃないか。>

(...うん。ありがとう。...それで、体はいつ返してくれる?)

<返さないといけないか?結構居心地がいいんだが...。>

(返してくれ。いつか君の体は作ってあげるから。)

<本当か!?なら、それを願いとして所望したい!!>

(すまない。嘘だ。他のを願いとして聞いてくれ。)

<はぁ〜??>



そんなこんなで体を返してもらった。なんとなく違和感を感じてしまうが、体は軽がる動かせる。


ちょうど、お偉いさん方の会議も終わったらしい。なので、とおるさんを探し、僕は会議をしていた部屋に入る。


すると、いろんな資料やら、モニターやら、パソコンやらをにらめっこしている。


「...何みているんですか?」

「...さっきの能力付与機械のGPSだよ。一箇所じゃなくて、いろんなところに散らばっているでしょ?」

「...はい。と、ということは...」

「あぁ。さっきの女、何かの組織に依頼された可能性がある。」


なるほど。つまり...襲撃は少人数ですまし、多くの能力を手に入れる作戦だったわけだ。


そう思うと、自分は機械を持っておけばよかったと、自分を悔やる。だったら...


「僕、この機械たち探しに行ってもいいですか。というか行かせてください。」

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