#24 ???戦:中

「石?」


と素っ頓狂な声を出すと、石が開き、当たりが崩壊した。


「うおっ!」


後退りする。しかも、崩壊したものが石の中に吸い込まれていく。まるでのように。


「さぁ。永遠の闇に足を踏み入れて?」


そう後ろから声が聞こえた。しまったということを思う暇もなく、後ろから押されて、ブラックホールに近づく。


「クッソ...。やられた。」


先程、体全体を液化したため、【未来視】のメガネが外れていることを忘れていた。普段は目がいいため、かけてもかけなくても変わらない。メガネはどこだ...とあたりを探していると。


『後ろです‼︎』


と聞こえ、後ろを見る。メガネはブラックホールの目の前にあった。


「おらぁぁ!!」


気合いで腕を伸ばし、回収する。次は、紐かなんかで括り付けるかとどうでもいいことを思いながら、ブラックホールから逃げる。


「あら。入りたくないのかしら?」

「はは...。もちろんだろ?」

「じゃ、次。」


そう言って、石を閉め、りんごを取り出す。もう機械でもなんでもないらしい。


「?...食べるの?」

「うーん。いらないかな。」


そう言って、天井に向かって投げた。すると、りんごは消え、“天井に向かって引きつけられた”。


いや、


「うわぁぁぁ!!」

「ふふ。どう、ニュートンのりんごらしいんだけど。」


ゆっくり逆さの世界に慣れながら立ち上がる。


「...天邪鬼にはもってこいだな...!!」


自分から見て、天井にいるあいつに向かって飛び上がる。すぐには飛べないので何度も飛んで、殴る。未来では、いろんな方向にりんごを投げられるんだということで、何度も壁を蹴って、飛んでるのを繰り返せばいつかは殴れる。


「そんなちゃちなジャンプじゃ届かないよ?」

「あぁ。わかっている。」

「じゃ、飛ばない方がいいんじゃなーい(笑)。」

「できなくても...できると思えばできるんだよ!!」


天井にまでジャンプが届くようになった。が、あいつはりんごをあいつから左の壁に投げた。つまり...僕から見て右!


右の方に足を向けて...飛び上がる。


「クッソ...適応するのか。」

「お前もこの転がるサイコロの中で遊ぼうぜ?」

「うおぁぁぁ!!」


とりあえずは一発。あいつはりんごをいろんなところに投げ始めた。が、体は重力の方に引かれるので、そこに飛んで、また飛ぶ。そして隙を突いて殴りかかる。


二発、三発。殴っていくと、りんごをそこかしこに投げ始めた。まるで「I wanna」みたいだな。


そんな呑気なことを考えていると、ある未来が、見たくもない未来が見えた。


「串刺し...!?」

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