#17 テスト前

「こっちきて。」


と、促される。そして、とおるさんについていくと、なんとも大きな部屋に連れてこられた。


「うわぁ...。ひろぉ...。」

「すごいでしょ。この部屋でさっきの能力者とか、メカニカラーの機械とかの管理とか、実験とかの記録とかをしまっているの。」

「じゃ...ここが、この組織の中心部ですね。」

「うん。そうなるね。」


そう言われて、思い出す。


なぎささんのこと言わなくていいんですか?』


が、リンセが先に言ってしまった。


『まだ。確証がないでしょ。』

『別にいいじゃないですか...。』


ということで確証を得られるまでは言わないことにしたのだが...。


「...でもねぇ、最近色々なくなっちゃたりしてねぇ。」

「...主になんですか...?」

「メカニカラーの機械が結構なくなっているし、能力者が数人死んでたりしてるんだよねぇ。」

「え...?それ本当ですか?」

「うん。本当だよ。」


『これで確証が取れましたね。』

『あぁ。気にすることもなさそうかな。』


ということで、自分の知り合いがメカニカラーの機械を持っていることを報告しようかなと思ったが...


「...クッソ...。なくなって怒られるの私なんだぞ...。見つけたらタダだじゃおかねぇ。(小声)」

「...ひぃ...」


めっちゃ怒っていた。これは報告した方がいいのだろうか...。


『うーん。言わない方がいいかも?』

『やっぱり?そうだよね。』

『いや、あ。なぎささんって偽物でしたよね。』

『あぁ、そうだったな。じゃあ、言ってもいいと。』

『そうです言ってしまっ...』

『却下だ。』


すぐに断言する。


『...なんでですか。』

『本物とどうなっているかわからないだろ?』

『それはどういう...?』

偽物コピー本物オリジナルとどういう関係かわからないということね。だって、偽物が攻撃されたら、本物にもその攻撃がいく、って考えたら、攻撃したくないんじゃん。』

『なるほど。つまり、言わない方がいいし、その方があおいさんが大好きななぎささんを傷つけずに済むってことですね!』

『あぁ...うん...。』


そんなことを言うリンセの気がしれないが、まぁまぁ。ジョークだと信じよう。


「...さて、探検はこれまでだ。」

「...?」

「君は、この組織に入りたくて、ここにきたんでしょ?」

「まぁ...はい。」

「と言うことは。君のを確認しないと。」

?」

「まぁ要するにこの組織に必要かどうかを判断するテストだね。」

「?...ペーパーテストですか?」

「いやいや。うちは実技一択だからね。」


つまりこれから何かのテストをすると言うことだ。


「...ここでですか?」

「うーん。場所があまり...よろしくない。」

「じゃあ...」

「うん。地下行き。」


そう言われたあと、足元が消えた。

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