武装戦
#16 ともに生きる
「お、お邪魔します...。」
扉を開けながら、中に入っていく。入った第一印象は、綺麗で、少し暗めな感じがした。
『誰もいないですね。』
と、リンセが言う。まぁ、正確にはテレパシーなんだけどね。
『受付ぐらいはあってもいいと思うけどなぁ。』
『入り口からよくわかんない建物でしたしね。あ、チラシで入り口見つけたんだから、ここでもチラシ使うじゃないですか?』
『そんな安直なことある?』
でもあるかもしれないなぁとか思ったので、チラシをまた取り出して、開く。すると...?
「いやいや。使いませんよ。」
「誰?」
何かをするより口が動いていた。本当に誰だ...?
「いや〜。驚かしてすまんね。うん。2日ぶりだね。」
「え?ということは...?」
少し前に、僕にこの組織のチラシをくれたおっさん...ということになる。
「えと...お久しぶり...?ですね。えー...。」
「ふふ。私は
「ここの管理人...?」
「あぁ。...わからないよね。まぁいいやついてきて。」
そう言われ、僕は
歩きながら、
「私たちフラッターは強大な力を持っている能力者を監視、管理しています。今いる能力者の数は30ほど。」
「そんなにいて、本当に管理できるの?」
「大丈夫。私たちには、ある研究により、完全な管理体制の確立ができました。」
「それって...機械?」
「その通り。私たちと同じ、共生派のメカニカラーの研究により、【無力化】に成功しています。それにより、完璧な管理ができたのです。」
と、長々と説明をする
「ガシャン‼︎」
とまるで檻みたいな音がした。びっくりしたが、あまりに突然なことで声も出なかった。恐る恐る、左の方を向くと、鬼みたいな形相をした男がこっちを見ていた。
「うおぁ!!」
「どうしたんですかB-21。」
「おあぁ!!あぁぁ!!」
「少し静かにしてください。うるさいですよ。」
「うおぁぁ!!ああ!!おぁぁ!!」
「はぁ...。あまり使いたくないんですがねぇ。」
そう言って、隣の操作盤を操作する。
「少し...。お仕置きですね。」
「ああああぁぁぁぁぁ......。」
と落ちるように声がこだました。このことにはあまり、考えないようにした。
「...とまぁ。こんな問題児は稀ですが、監視体制がバッチリですから、しっかり監視できます。」
「なるほど...。...そういえばさっき、共生派って言っていましたが、ほかにどんな組織が...?」
と聞き損ねたことを聞き出す。
「あぁ。えーと。まずはここ。“フラッター”。能力者の管理や研究が主にされている。語源は、一般人と能力者の隔たりがなく、ひらたいフラットな状態から。次に“メカニカラー”。機械製の能力を作り出したり、研究をしている。語源はそのまま機械のメカニカルから。次に“ブライナー”。主に異臓の研究。そして、キメラの開発。語源は、創設者が吸血鬼って言われていたから、血のブラットと、飛ぶというフライトから。」
「...はぁ。」
「まぁ。このくらいかな。あ、共生派というのは、一般人と能力者が共に生きていく社会を目指していくということね。」
追い討ちと言わんばかりの説明が出てきたが、聞けば聞くほどわからなくなる。そんな僕から出た言葉は...。
「すごいなぁ...。」
ただそれだけ。
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