2017年11月7日_2
そんなこんなで病院に行く時間になったのでるのさんに伝えるといそいそと着替えをはじめた。ここは見てはだめなのだ。さすがに女性だからな…
部屋はたくさんある。駅から遠いこの物件を選んだのも本を置くためだ。4つ部屋がある。寝室、キッチン(リビングが一緒だからLKってやつか)広い本用の部屋。壁一面に本棚。上の方は脚立に登らないと取れないので三国志とかトルストイ全集なんかを置いている
その広い部屋でるのさんはたまになにかしている「見ないで」というから見ない。もうひとつの部屋をみてるのさんは「すごいね」といった。
前の引っ越しから開けてない本の段ボールだらけの部屋だ。この部屋はエアコンもない。あと定期借家で2年契約のため広さに問題はなく、ゴミ捨て場もすぐだった。3Fだけど実質4F(1Fが高いのだ)なのが嫌だった。
俺は俺の家なのにコンビニが遠いせいでカップラーメンにお湯を入れ、食べながら歩き。ドアの前で(自分の家だ!!)力つきて寝てしまい、警察を呼ばれたことがある
ちょっとだけトラウマだ。るのさんにも話したら「マイスリーでしょ?私も前向性健忘でるよ」と笑っていた
そうだ、睡眠の薬だ。
るのさんは千葉に住んでいた。病院には4か所ほどまわったが、予約してるのに2時間待たされる(みんなキチガいの認識だから人の話を聞くのは苦痛だ)とか、諦めてなんでもいえば出してくれる内科に通っていたという
でもでている薬が同じだったので俺の分でことたりたし、るのさんはるのさんで近所の内科を調べて「引っ越してきたばっかりで」ということで内科にギャラクシー号とともにでかけているらしい
良かった
さて、病院のあと秋葉原
俺はとっておきのボトムパンツにシャツを着た。11月だがさほど寒くはない。コーチジャケットを羽織る。俺はおしゃれでもある。
眼鏡もヴァレンチノだ。
るのさんはワンピースに薄手のコート。俺がマイスリー前向健忘でぐちゃぐちゃになってるときに捨てた(らしい)サイズの小さかった帽子を「ゴミ漁ってたら出てきた」といって「もらっていい?」と聞いてきた帽子だ
なんでも半分に破った一万円札がゴミ袋から透けて見えていたのであわててゴミ袋をあさったらしい
帽子はサイズがSだったので俺の頭には入らなかったので捨てたのは覚えてる。あれは…どこのブランドだったか…とにかく8000円くらいしたので無駄にならなくてよかった
るのさんの頭は小さい
なんでも格闘ゲームが大好きで、ゲームセンターのコミュニティーノートを書くために座っていると頭を掴まれていたらしい
バレーボールかよ、と思ったけどバスケをやっていて手が大きい人だったという。
ふーむ。確かになぜかるのさんの頭はぼこぼこっとしていて手を添える溝みたいになっている
「こどもの頃ベビーベッドに頭を押し付けられたから」か「姉(?)に三輪車で倒されて(?)頭割れたからかなぁ?」といっていた
帽子と靴はおしゃれの基本
深い赤の帽子はきれいに切りそろえられた前下がりのボブのるのさんの頭にすっぽりとかぶられている。
女の子は大変なんだ、という
コートもバッグも髪型も帽子も、全身でコーディネートするのが大変だと
靴も歩きやすいのかおしゃれか取るのよ、という
靴は冬なのでショートブーツだった
さて、病院に行こうか
遠くから来たラブレター 青星円 @riheko
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