第35話 作詞作曲


「これ1回のイベントでデビューできないな?」

 ポーちゃんは今までの経験上、竜の探求、ポーちゃんの野望。どちらもイベント期間ではクリアできなかった。

「だが、諦めたらそこで終わってしまう。」

 既に9万7000字を超えている。最悪の場合、今回の話が最後だ。諦めよう。

「でも自分にできることをやろう。」

 前向きが一番。

「アイドル、ライブもの障害は作詞だ。作曲は、こんな感じの音楽で誤魔化せるけど、歌詞は描かないと誤魔化せない。」

 アニメだと楽なんだけどね。


「作詞なんかしたことがない!?」

 ポーちゃんは作詞初心者。

「どうすればいいんだ!?」

 コーチもいない。

「やっぱりやめようか?」

 分からないから頓挫寸前。

「適当にやろう。」

 がんばるポー!


「ポッポッポー。ポーちゃんだい。豆が欲しけりゃポーちゃんポッポー! みんなで仲良く豆食べた!」

 ポーちゃんのテーマソング。替え歌から始めるのが始めやすいのかもしれない。

「ワッハッハー! ポーちゃん! 僕が作詞の仕方を教えてあげるよ。」

 うん。宇宙人カゲカゲをコーチにしよう。

「え!? カゲカゲ、作詞できるの?」

「当り前さ。僕は宇宙人だからね。作詞星に行ったこともあるんだ。エッヘン。」

 便利なコズミックパワー。これから困ったら、この手でいこう。収穫だ。


「作詞は物を擬人化したり、自分について思ったことを書きつづってみるとか、相手に訴えかけるように書くとか、いろいろ方法はあるよね。」

「ほうほう。」

 宇宙人カゲカゲによるポーちゃんへの作詞講座が始まる。

「例えば、月をあなたに置き換えるとか。他になんでもいいよ。アンパンをあなたに置き換えて切ない思いを訴えるとか。どれだけ甘いアンパンが大好きかを問いかけるとか。」

「ほうほう。意外と簡単なのね。」

 説明が分かりやすいと作詞も簡単に思える。

「単純な方が一般大衆に理解されやすいよ。覚えてもらいやすいしね。」

「そういうものなのね。だからドラえもんやアンパンマンの歌は単純なのね。」

「でも誰でも覚えやすいし親しみやすいでしょ。」

「確かに。」

 PTAや親御さんが子供にテレビを見せても安心できる内容である。

「きっとポーちゃんもそうなれるよ。」

「ありがとう。がんばるポー!」

 上手く話がまとまった。


「自分の歌か。」

 まずポーちゃんは自分のテーマソングを考えることにした。

「ポッポッポ! とっても大好きポーちゃん!」

 これに曲をつけるとアンアンアン! とっても大好きドラえもん。

「それいけ! ポーちゃん!」

 これに曲をつけるとそれ行け! アンパンマン。

「どちらも単純あ歌詞。単調な曲。それだから記憶に残る。」

 一般大衆向け。

「そう考えると、ポッポッポー! ポーちゃんだい!」

 これに曲をつけるとポッポッポー! ハトポッポ。

「最初から基本ができていたのね。」

 たぶん何度もアイドル育成計画を行っていて頓挫した経験が生きてるね。アハッ!

「好き好き好き好き好き、好き。ポーちゃん。は~い。」

 これに曲をつけると、一休さん。


「対戦はゴットカードのステータスを、育成ゲームはキャラクターのステータスをアップでいいのかな?」

 そういえば週刊ジャンプのテーマも勝利、努力、友情だったような。

「それか物語だけにして、ステータス書きをやめるか?」

 ステータスは字数が稼げるから美味しいんだよね。

「で、これはなんだろう? 作詞作曲に飽きたのかな?」

 そうだね。飽きたんだろうな。

「例えばポーちゃんのイメージソングとか、歩兵さんのテーマソングとか、もう簡単に作れそうだもんね。」

 ウルトラマンセブンなんかは、セブン、セブン言ってるだけの歌詞に曲をつけてリズムにしただけのオープニングソング。

「ゴットカード・ライブはリズムゲーでもある。」

 それでもリズムゲーって、画面をポチポチするだけだもんね。

「結局は物語よりもイケメンキャラクターと人気声優。リズムゲー自体には価値はないかも。」

 そうか。キャラクターが違うだけでアイドルになりたい。魔王を倒したいとか全部の物語は目的は一緒なんだ。違うのはキャラクターと設定だけ。 


「後1500字で終われる。」

 来年用のカクコンの10万字はここにできたから、アクセス平均2と不正ばかりのカクヨムを離れてなろうか、アルファで書こう。カクヨムが1番書きやすいが、ここまでコネで売れない小説ばかり売ろうとしているのでは話にならない。

「たまにはインするがお別れだ。」

 直ぐに戻って来るかもしれないけど。コンテスト以外は全部スルーしよう。カクヨムは約5年か? 1作もヒット作がなかった。素晴らしい編集者ばかり揃っているのだろう。

「会社が角川だから利用しているのであって、カドカワ・カクヨムの従業員の人間まで素晴らしい人間が揃っているとは誰も言っていない。つまりそういうこと。」

 新しい小説の作品も無ければ漫画からアニメの道になるの王道。もっと良い作品を選んでカクヨムがヒットしていれば、素人作家でも冷や飯を食べなくて良かっただろう。


「後900文字? 意外と多いな。」

 とりあえず色々な方法を試して最終的に漫画、アニメより売れるカードゲームを最終作品のジャンルとして選んだ訳だ。

「あくまでもポーちゃんで最後まで書きとおそう。」

 もう考えるのが面倒臭い。

「敵役は全宇宙の支配者ロナ女王!」

 コとロナ・ウイルスから来た全人類の敵だ。ウイルスに感染すると暴れちゃうぞ。ちなみにロナ女王は小学一年生の6才の女の子だ。

「おお!? ポーちゃんとクラスメイトにしてしまおう。」

 新しい展開を考えると面白いな。ペンが進む。アハッ!

「ポーちゃんはお友達がいっぱい。」

「ロナちゃんは一人ぼっち。」

 いや。ロナちゃんのお友達はサーズ。マーズ。ペスト。ペニシリンちゃんだ。いくらでもウイルスは探せるな。アハッ!


「それか、もっと中世ヨーロッパ的な異世界ファンタジーの方がいいのだろうか? 残酷なやつ?」

 エヴァ。典型的な頓挫作。売れる要素で作った作品らしい。ロボット、女の裸。ウケたのが剥き出しの感情・・・・・・?

「本当に?」

 主人公の少年。あれだけ精神が崩壊しているのに、あれが面白かったり、あれに共感する人間ってどんなやつよ?

「呪術回戦もキモイ。毀滅もキモイ。進撃もキモイ。君の名もキモイ。エヴァもキモイ。」

 渋谷の女子高生が言っていた。

「最終的にテレビがどれだけ放送してくれるか。」

 地方の人は「東京で毀滅が流行っているんだって!」「テレビで毀滅やっている!」簡単に洗脳できてしまう。

「実際には東京では毀滅は流行っていない。」

 悲しいな。現実って。

「それを知らない地方の人。もっと悲しいな。」

 否定でもないし、あるのは現実だ。

「多くの人間を思いのままに操ったテレビ局の勝ち。」

 そうやって貧乏人の一般大衆にお金を使わせて経済を回していく。

「洗濯機のように回されている人間は世の中を知らないだけ。」

 真実を知れば悲しみしか残らない。

「クソッ!」

 これだけ10万字合わせの力説をしても約120字足らない。

「10年後の日本が心配だ。」

 これからの10代は人殺しのアニメばかり見て育ってきているのだから、ヤバイ奴が今以上に大量生産されるんだろうな。今でもいじめや暴力ばかりなのに、将来は学校で殺しが平気で行われるようになる。

「それをもみ消す学校の校長と教育委員会。」

 今、事故で生徒が死んだはどれだけの件数があるんだろう。絶対にあるはずだ。今後、学校での生徒の死亡数が増えればニュースやテレビに取り上げられる日も近いだろう。

「子供を失った親御さんの無念だけが魔界の門を開く。」

 一歩踏み出して書けば引き込まれそうな内容だが10万字も超えたので終わりにしよう。

 さよなら。さよなら。20210316

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ゴットカード2 渋谷かな @yahoogle

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