皇太后様に、アイスケーキとシリアルを


 皇太后様は、この頃頻繁に『帝室王女御用邸』に訪れています。

 脇坂文子様の事が気になる、というのが理由ですが、実は毎週木曜日に開かれるお茶会が目的なのです。

 そして今日は木曜……


「雪乃さん、文子は迷惑をかけていないかしら♪」  

「文子様はよくして下さっています、私の至らぬところを、よく助けて下さるのです」

 事実、文子様は私たちの長女格として、『帝室王女御用邸』を切り盛りして下さっています。


「そうですか♪」

「それより皇太后様、今日は私がアイスケーキを作りましたのよ♪」

 このごろ、『帝室王女御用邸』内では、お取り寄せを隠す事はやめました!


 そこで冷凍庫(ホームフリーザー)、寸法 679 x 520 x 1,226 のものを取り寄せたのです、いちおう50ヘルツですよ。 

 このとき、ついでに75Lのパーソナルノンフロン冷蔵庫(直冷式)寸法 596 x 520 x 795 というものも取り寄せ…… 

 一応、パナ●ニック社製ですよ♪ 


 二つで1辺あたり2m四方の立方体積に収まる物ですので、二分割すると、1,000 x 1,000 x 2,000 ですから、十分でしょう♪

 でもハンドミキサーが必要でした、その為上部を2,000 x 2,000 x 300に電動ハンドミキサー用とし、1,000 x 1,000 x 1,700を冷凍庫と冷蔵庫にあてて、取り寄せたのです。

 この空間分割、何かと便利なのですね。


 水曜日、学校が終わり、帰ってからアイスケーキの土台を作り、さらに某社のコーンフレークなんてので飾り付け、あれ?緑が足りませんね……ミントですね♪

 我ながら上手く出来ました!ついでですからもう一つ!同じ会社のドライフルーツのイチゴ入り、チョコレートのコーンフレークのものを……


 大体直径15センチ、四人分ぐらいですから、二つで八人分ですかね……


 えふふ♪良い出来です♪


 ということで、二種類のアイスケーキを切り分けているのです。

 八等分とし、一人二種類でお皿にのせて……召し上がれ♪ 


「美味しいです!」

 洋子様が歓声を上げます。

「そうでしょう♪夏にはアイスが一番です♪」


「冷たくて美味しいわ♪雪乃さんが作ったの?お上手ね♪」

 皇太后様もご満悦。


「この上に載っている物、これはなに?」

「コーンフレークというもので、水で練ったコーンミールを加熱してから圧搾したものです、これに軽く砂糖をふり、牛乳をかけて食べたりします」

「簡単なので朝食代わりにしますね、グラノーラと思っていただければ、分かりよいかも知れませんね」


「雪乃さんも食べるの?」

「その……ここだけの話になりますが、その昔は結構食べていました」

「なるほど、その昔ね……」


「ちょっと食べさせていただけない?」

「えっ!しかしこのような物を……平民の食べ物なのですが……」

「いいじゃない」


 で、色々とシリアル製品を取り出し、少しずつ、ボウルへ入れ、牛乳を……

「砂糖はかけないの?」

「お出ししたのは、砂糖がまぶされている製品です」

「そうなの、確かに甘くて美味しいわ、夏の朝、冷たい牛乳をかけて食べればシャンとしそうね」


「これは、どんな物なの?」

「先ほどのものの砂糖をまぶしていない物です、栄養という観点に立てば、こちらの方がお勧めです」


「あら、案外に食べよいわ♪」


 この後、色々ご試食された皇太后様、私が出したシリアル食品を全てお持ち帰りされました。

 新しいのをお出しすると云ったのですが……


「ところで残ったアイスケーキ、どうしましょう?」

 切り分けた時点で、残りは再び冷凍庫に入れておいたのですが……


「冷凍ストッカーが必要ね♪」


 ということで、パナ●ニック社製の冷凍ストッカー、寸法 755 x 1,762 x 858 463Lの容量、大型です!

 あれ、冷凍庫(ホームフリーザー)、いらないじゃないの?

 もう取り寄せたし……どうしましょうね……

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