新居にはお客様が押し寄せる 其の二


 小百合さんには神津様が付き添いで来られたのです。

 神津様は直ぐ帰られましたが、小百合さんは散々、文子様のことを羨ましいなんて云って、挙げ句の果てに……

 迎えに来た神津様が手こずっておられましたね。


「雪乃様、どこでも誰にでも好かれるのですね」

「そんな事云われても……」


 で、日曜日には文子様の荷物が……

 なんと華族高等女学校の文子様のお友達の方々が、お手伝いに一緒に来られたのです。

 半分ぐらいは四年生と五年生、三年生も混じっておられるようです。


 私のことが興味津々なのでしょうね……


 よく見ると、案外にお綺麗な方たちですね。

 でも最高学年は……卒業面……頭をよぎるこの言葉はガセなのですかね。

 


「大変、お昼を用意しなくては!」

 日曜はメイドさんもお休みです。


 慌ててご飯を炊き、ディナービーフカレー缶辛口840グラム税抜き1,400円で取り寄せ。

 これ五人前ですので、三缶準備……

 

 さらには一番豪華なハンバーグ、10,000円で20個なるものを用意、湯煎でいいですからね。

 サラダもこの際お取り寄せ、オーガニックの野菜サラダもありますので、こいつもチョイス! 

 ポタージュスープもね、これも湯煎です。


 こんな時、便利ですよね♪


「雪乃様、これは美味しいですね♪」

「でしょう♪」


 バタバタと文子様のお部屋を用意した、お友達ご一行でしたね。


 でも日曜の夜、真打ちが登場したのですね。


「殿下、お珍しいことで?」

「いや、どうしているかと思って……」

「嬉しいですわ♪」 


 親王殿下、おずおずと手を差し出すので、私もおずおずと手を差し出しました。


 お風呂にいかがですかと誘いますと、恥ずかしいと断固として断られました。

 つまんないの……


「そうだ、では夕食など、ご一緒にしませんか?」

「申し訳ない、供の者が待ちくたびれて居るだろうから……でも、時々……訪ねても……」


「いつでも……お待ちしております……」

 突然、殿下に抱きしめられて、キッスなんて……

 何やら私が誘ったのですが、やはり恥ずかしくて……


 でも、なんでこんなに胸がときめくのかしらね♪

 恋って、こんなに理不尽なモノなのですね。

 親王殿下に抱きしめられてキスなんて……


 このまま、私は変態神様の思惑どおり、エッチなども鑑賞される身……

 それもいいのではなんて、ときどき思うのですね♪

 だってね、見られると思うと、少しばかり興奮するのですよ♪


 ……これから、ますます、変態になり、爛れたレズに染まる、女学生生活……

 いいものですね♪ 

 

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