第20話

 そばには薄型のパソコンとテーブルが置かれている。

「これが君たちが言っている。 機械だ。 自分たちはボムと呼んでいる。」

「爆弾じゃないか。」

「そのとおり。 爆弾になりうるものだ。 使い方としては暴走したロボットを破壊するために作られている。」

「噂では人を入れるとエネルギー波を出すらしいな。」

「人だけではない。 あるものを加えるとできるものだ。」

 アレックスはもったいぶった言い方をした。

「な、何なんだ。」

「本当に不思議な方だ。 まるで未来から情報を得ているかのようだ。 わが社のA-100のコアですよ。 今はプロトタイプの段階です。 もっと開発を進めれば多くのロボットを破壊することができる。 人間ひとりの犠牲で済むかもしれない。」

「生死は関係ないのか?」

「今のところは生身のほうがいいといったところです。」

 俺は考えた。 今、やめろと言ったところで一返事で「はい、やめます。」とは言わないだろう。

 なぜと訊かれるだろう。

 地球が破滅させる可能性があるものだからと言ったら、頭のおかしいやつと思われるだろう。

 何か納得させるような嘘をつかなければならない。

 こういった場合、どう言えばいいのだろう。

 立場はライターとして来ている。

「どれくらいの期間でさっき言っていたものは作れる?」

「それは教えられません。 あなたは一体、何を考えているのでしょうか。」

「こっちはネタをみんなに提供したいだけですよ。」

「本当にそうでしょうか。」 アレックスは低い声で言う。

「そのとおりです。」

「ふーん。 ネタは待っていただきたい。 国民を混乱させるだけです。 一応、うちはロボットをうりにしていますので。 こんなネタを出されたら困る。 あくまでも極秘に。」

 アレックスは人差し指を口にあてる。


 

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