殺し屋さんと自殺少女

　ここまで読んでくださったあなたへ

　「こころさん、こころさん。カーテンコールですよ」

　「うん、ミュージカルとかであるやつだよね。……うん、よし、行けるよ」

　「はい！　では、……せーの！」

「「　ここまで読んでいただきありがとうございました！！」」

　「私たちの物語はここで一旦おしまいです！！」

　「長い間、お付き合いいただき本当にありがとうございました！！」

　「辛いこと、苦しいこと、たくさん見せてしまってごめんなさい！！」

　「そしてその時間を越えてなお、僕たちの物語を見届けていただき、ありがとうございました！！」

　「私たちの物語と一緒に歩いてくださったあなたの幸せを心から願っています！！」

　「もしあなたが独りで寂しいなら、どうか僕たちの声があなたの救いになりますように！！」

　「もしあなたが独りでないなら、どうか大切な人を愛せますように！！」

　「そして何よりあなた自身があなたを救えますように！！」

　「誰よりあなたがあなた自身を愛せますように！！」

　「僕たちは心の底から願っています！！」

　「あなたがたくさんの犠牲を受け入れられますように！！」

　「あなたがたくさんの苦しみを、後悔を、痛みを越えて、前を向けますように！！」

　「どうかあなたが笑えますように！！　幸せになれますように！！！」

　「あなたがいたから、僕たちはここまで歩くことができました！！」

　「あなたが見てくれていたから、私たちはいつだって独りじゃなかった！！」

　「「あなたがいてくれて本当に良かった！！」」

　「ありがとうございました！　本当にありがとうございました！！」

　「僕たちの物語はここでおしまいです！！」

　「でも、人生は続きます！！　またどこかでお会いすることもあるかもしれません！！」

　「どうか、どうかお元気で！！　あなたの人生が幸せに満ちたものになりますように！！」

　「では、本当にこれでおしまいです！！」

　「いいですか？　せーの」

　「「本当に、本当にありがとうございました！！！！！」」

　篠原（しのはら）　心愛（こころ）　柳澤（やなぎさわ）　亜衣（あい）より

　こころからあいをこめて。