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狼少女と噓吐き少女のあとがき※なんでも許せる人向け

 7月からおよそ3か月間、作中内では1か月りことつきの旅路にお付き合いいただきありがとうございました。

 以下、作者のあと語りや振り返り的なものです。

 本編の雰囲気を損なう可能性があるため、なんでも許せる方だけご覧ください、では。
































 すんごい頑張った。基本感情が切羽詰まって、シリアスシーンが長い作品だったので、作劇のカロリーが尋常なかった。よく3か月で書き切ったなこんなの。読んでくれた方にも、しんどくて救いが見えないシーンが結構続いたので、最後まで読んでくださった方は素直にすごいと想います。よくついてきてくれました。

 ネット小説に置いて、適性文字数は1話当たり3,000~5000というのは、重々承知の上だったのですが、途中でこの感情の波を切りたくない。かといって、文章を削減するところもほとんどない、なんてこともあって、1話10,000字みたいなのが多発しました。後悔はしてないけど身体が持たないので、次書くやつは10万字くらいがいいなあ、なんて思ったり。

 とまあ、色々ありましたが、個人的には結構お気に入りの作品になりました。人狼の宿命の中にある感情の波を鮮明に描けて、それが嘘と孤独というテーマから逸脱せずに続いて、最後二人がちゃんと自分たちを救いきるまで描ききれたのは本当によかった。人外百合というもの色々を書いてきましたが、現時点で出せるものを全て出し尽くして描けた気がします。

 なんて、珍しくあと語りのようなものを書いてしまうくらいには、色々詰まった作品なのでした。まあ、作者の自分語りなんて、お見苦しいものはここら辺にして、頑張って歩いてくれたみんなの紹介を改めてしましょうか。スタッフロール的なやつです。


〇譎 凛心
名前は偽り+利己から。偽りの利己主義者、って感じですね、物語の前半と後半で捉え方が変わる名前かもです。飄々とした嘘吐きなのですが、根っこにあるのは自己否定と誤魔化しです。それを本人もよく自覚しているので、基本的に自嘲的。とはいえ、書いててとても楽しかった子であり、個人的には結構お気に入り。本人は不感気味で、感情があまり動かないと想っています。ただ実態は、むしろ感情も感覚も敏感で、敏感故にそれに蓋をすることを覚えてしまった子です。つきはその塞ぎ込んでしまった本心に気が付いてしまうので、そんなところが、つきの存在が救いになってた理由です。嘘がバレるというより、隠した本心につきだけが気づいている、という感じなのかも。
フィジカルは本編中最弱クラス、小さい、軽い、弱いの三拍子が揃ってます。戦闘力0.1くらい。絵を背負って走ってる時は、風に飛ばされていかないか、周囲は内心ハラハラしてました。ただ弱いなりによく動くので、意外と身軽で体力はあります。猫だもの動けるさ。好きなものは揚げ物系、マクドのポテトが大好物。の割には細いな。食べる絶対量が少ないタイプなのでしょう。
本編の後はつきと仲睦まじく、過ごしているようです。カテゴリ的には誘い受けというやつになるのでしょうか。最近のお悩みは、つき先輩に噛まれた翌日に筋肉痛になってしまうこと、なんででしょうね。

〇藍上 月希
名前は愛と噛みつきと月から。人狼の衝動という作者が書いてきたものの中でも、屈指で辛い宿命を背負った子でした。自分はどこまでいっても加害者であるという自己否定と孤独が合わさって、もうどうにもならくなっていた頃に、りこと出会って救われた、そんな子です。物語序盤はりこのことを、当座の誤魔化し相手くらいに思っている(思い込んでいる)のですが、実体は序盤から滅茶苦茶依存しています。初めて出会った孤独を紛らわしてくれる人だもの、そんな簡単に割り切れるはずがないよね。
自己否定が強いがために、奉仕癖のようなものがあり、りこにはとりあえずなんでも与えたりする癖があります、お金がその最たる例ですね。そうすることで、嫌われないか、負担をかけていないか、という不安を誤魔化していたのですね。りこが悪女かなんかだったら、多分どっぷり搾り取られてます。
フィジカル面は作中最強です。人狼と吸血鬼の力は種族的にはほぼ互角くらいなのですが、ちゆさんは社会の歯車ゆえ運動不足なので、その分、分があります。
肉体的にしんどい部分を背負っているので、そんな自分自身の身体を嫌悪していますが、同時に人狼としての変なプライドもあったりします。つき先輩の乙女心は複雑なのだ。人間関係の経験値に乏しいので、結構色々夢見がち。噛む行為は端から見ると、どうみても性的なあれなのですが、そこんとこあんまり自覚がありません。いつか、りこに指摘された日にはどうなるのやら。
カテゴリ的にはへたれ攻めにあたるのだろうか。たまにりこが仕返しにくると、タジタジになりますが。
本人に自覚はないのですが、絶世の美少女なので、周りからの好意にりこは結構ハラハラしてます。ただりこの嫉妬にもちゃんと気づく上に、つき自身はりこ以外なんて選択肢がそもそも存在していません。嫉妬するりこからは蜜の様に甘い匂いがするので、そんな夜はちょっと衝動が暴走したりするそうです、そして筋肉痛になるりこなのであった。

〇千寿井 知由
血吸い+チューから。なんか急に頭悪くない? 多分本編通して、一番苦労してたし、一番振り回されてた人。人外代表の吸血鬼みたいな面してますが、むしろ成人するまで普通の人間だったので、一番人外メンタルが育ってなかったりします。なんなら普通の人間のりこに、精神的に圧倒される場面もちらほら。頑張れちゆさん。ほっとくとすぐ不憫な役回りを背負わされるので、可哀そうになりすぎない程度に気を使いました。間違いなく作中一番善意で動いてる人です。作中一番、報われてない人でもあるけど、最後で少しは報われたのでしょうか。数年前に出会った、当時小学生程度の少年のことを引きずっている、というあまりにも社会人的に重いカルマを背負っているため、こーみえてあんまり自身の生き方に自信がありません。といっても、そう思ってるのは本人だけで、周りは案外「そんな経験したら、そりゃあ引きずっても仕方ないんじゃない」くらいだったりするのですが。人外自助グループ内で数少ない、自発的に他の人外を助ける人なので、周りからの信頼はかなり厚いです。ただノリが軽いし抜けてるので、自然いじられキャラになります。がんばれちゆさん。
吸血鬼なので作中最強ランキングは2位。ただ人外フィジカルをあまり普段から使ってないので、ちょっと頼りない。
未婚、処女。人外ゆえ、絶世の美女のはずなのですが、ノリが軽いのと、肝心なところで奥手なので、誰かと交際に至ることはなかったよう。そしてアラサー。めげるなちゆさん。

〇波雪 真白
どこかで見たことのある雪女、所謂前作主人公枠。ちゆさんとは別の視点で、つきの在り方を問う人外の立場にいる人が欲しいと言うことで、抜擢されました。まるで知見に溢れる大人の女性のようでしたね。子ども達の前なんで、多少意図的に大人っぽく振舞ってるのは内緒だぞ。登場したときは随分と反響があったので、とても驚いたり。「雪女のあなたとキスした私」も愛されてたんだなあとしみじみしたりしました。
ましろのことは前作で語り尽くしているので、彼女にあたるスポットライトは控えめなのですが、りことつきのターニングポイントに疑問を投げかける役回りを担ってもらいました。一度その難題を通過した人だからこそ問わなくてはいけない、という想いがあったのかも。ましろ自身も、りことつきを通して、自分の選択を見つめ直していたのかもしれません。あえて多くは語らず、りことつきを見守ってくれる立場に居てくれました。見方によってはりこ編のラスボスっぽくもあるんですけどね。
ちなみに満月の夜につきの家のそばに居たのは、つきが暴走したときに、ちゆに抑え込んでもらった後に体温を吸って、無理矢理つきを鎮静化させるため。当然、命がかかったどえらい無茶なので、あとでこのかちゃんにどちゃくそ怒られました。なむ。
雪女はフィジカルは人外どころか、普通の人間よりも弱いくらいなので、作中最弱ランキング2位を誇ります。この前りこと腕相撲したら、3分にわたる激闘の末、辛くも勝利しました。大人げねえ。
このかちゃんとは、相変わらず仲睦まじいようで、この前温泉旅行に行って来たそうです。貸し切り温泉で、いろんな意味でほかほかになって帰ってきました。

〇とうこ先輩
執筆の前段階では、正直モブだったのですが、なんか気づいたらちゃんと主要な役回りになるまで成長してた人。厳しくてストイックな副部長、ということで通っていて、実際そういう言動をしているのですが、肝心なところではフォローに回りがちなそんな人。りこに言っていたお叱りも、発破半分、事実半分くらいだったりします。意図的に貶めようとしているわけではないのですが、それでも高校生なので言いすぎる部分もあったり。さやかが普段は温和なため、そういう嫌われ役的な立場を演じていますが、そんな自分に少し悩んだりもしています。それでも、自分で口にすることは基本的に信条に沿ったことしか言わないと決めているようですが。
絵はりこと同じ水彩系をメインにしており、部内でもとうこに憧れて水彩をしている子が多いです。普段の厳しい言動とは裏腹に描く絵は、優しい表情の人物絵や、暖かい春空の光景などが多め。りこのことは中学の頃から名前と顔を知っており、だからこそ高校に上がって絵を描かないりこに憤慨していた部分もあった様子。
半ば彼女の信者化している子も多いですが、さやかととうこ自身はあまりそういった傾向をよく思っていません。都度、注意しているのですが、全体の雰囲気はあまり変わらない様子。作中であまり見た目が語られませんが、すらっとした王子様系のため、そういう眼で見られることもしばしばあるようです。そういえば、そういうのに偏見はないと言っていましたが、いったいどうしてなのやら。
ちなみにりこからは、最近は本性を見抜かれてきたのか、何かと頼られることが多くなりました。というか、何かしら頼る必要がある時、りこは真っ先にとうこを頼りがちですね。無意識で意外と面倒見がいいことを察知しているのかも。
カテゴリ的にはガチガチのネコになります。感度も高く、攻められると弱いタイプ。

〇さやか先輩
執筆の前段階では(以下同文)なんか気づいたら、えらい優しくも厳しい、そんな部長になっていました。ちなみに部長は同学年内の投票で決まるのですが、本人以外の満場一致で部長に推薦されています。こいつ以上の絵への執念は持ち合わせがない、と全員に思われたが故ですね。怖い。
絵を描く、想いを形にする、という行為に並々ならぬ信念があり、それ故それを蔑ろにするものを絶対に許しません。家族が全員美術関係の仕事をしており、それゆえなのでしょうか。さやかが本気で怒ったのは、今回の件と、りこたちが入学する前に2度ほどしかないのですが、過去の2回は上級生の間でかん口令が敷かれています。優しく温和な部長というイメージを守るためという建前なのですが、実体は当時のさやかが怖すぎたので想い出したくないだけだったり。
信念が強いといっても、それを無理に他人に押し付けたり、絵への取り組みを強要はしない主義のようです。実際に、趣味に近い気持ちで描いている部員には、一貫して軽めに優しく穏やかに接しています。それぞれの絵に、それぞれの想いがあるというのが信条のため、どんな絵でも、基本的にいいところを見つけるようにしているみたいです。だからこそさやかと同じように、執念に近い想いを形にしようとしている人には、それ相応の接し方をしています。りこにあえて、厳しい言葉を投げかけたのは、今の彼女ならその言葉に応えることができると想ったから。なのかどうかは定かではありませんが、あんな言葉を下級生(りこ)に投げかけるのは、とうこも初めて見たようです。絵は油絵専攻。抽象画をメインに描いています。
最近はりことも穏やかに交流していますが、心なしかとうこの方に懐いているのを、気にしている様子もあります。たまにりこを構いに行くのですが、りこがこっそり震えているのには気づいていない様子。つきととうこは、何とも言えない顔で見守っています。
メンタル的には確実に作中最強です。信念がある奴はつええんだ。
カテゴリ的にはガチガチのタチ。女の子は啼いてる顔が一番かわいいが持論です。

〇狼少年
どこかで見たことある人狼の少年。実はこいつも前作主人公枠だったりします。短編の主人公なので、知らない人も多いと思います。見つけたらこっそり微笑んであげてください。名前もどっかに出てたりします。ある養護施設に引き取られ、自身の人狼の力を自覚、そのまま施設を脱走。そこからは、各地で行きずりの大人の家に居候しつつ生活しています。天性のヒモであり、色々と罪作りな少年です。顔がいいのがまたタチが悪い。人狼の宿命に苦しみつつも、つきよりは割と気楽に生活しています。いざとなれば、その人の元を去れば、衝動は薄まるというある種のノウハウがあるからですね。本来の人狼というのは、もしかしたらこういう生き方をしていたのかもしれません。実はこっそりたかはな先生とは電話で連絡とり合っており、ちゆさんの様子も時々聞いていたりしています。ただ、ちゆさんにバレると、絶対ごねるので二人で内緒にしているみたいです。
ちゆさんの元を、1度も噛まずに去ったのは、吸血鬼には血液感染で増殖するという特性があり、人狼と吸血鬼が交わるとどうなるか完全に未知数だったためです。第一、そうなってしまえば、ちゆさんが社会的にまずい立ち位置に立たされることを理解していたから。10数歳の小学生がしていい思考ではないですね。ヒモと言いつつ、居候した人が思い悩んでいることを聞いて、受け容れ、少しでも吹っ切れるように言葉を残すようにしているみたいです。彼なりの恩返しなのでしょうかね、わかりませんが、そのせいか彼の居候を引き受けた人たちは不思議と、彼のことが悪い想い出にはなっていないようです。
大人になって責任が取れるようになったら、もう一度ちゆさんに会いに行くつもりのようです。ずった探した想い人は見つけられるのでしょうか。
作中最強ランキングは3位。理由は本質的にインドアのため、夜の街をぴょんぴょん飛び回ってる上位2人に比べると、普段から人狼の力を使っていません。得意料理はロールキャベツ。

〇たかはな先生
どこかで見たことのある医者。そろそろ五十路も越えて、冬場がこたえるようになってきました。雪女の面倒を見ていたら、あっちこっちから変な症例を回されるようになって、気付けば人から外れた変な奴らばかり見るようになってしまいました。やれやれとぼやきつつ、本人はそれなりに実験し甲斐があると楽しんでいるようです。ただこの前、人狼の噛む行為の性感作用を研究しようと、つきとの行為をりこに聞き取りして、りこに投与した際のデータまで取ろうとしたら、ちゆとましろに死ぬほど怒られました。別にえっちを覗いているわけじゃないと弁明しましたが、まあ受け入れられるはずもなく。今日もぼちぼち、実験して―と呻きながら、ぼちぼちみんなの面倒を見ています。
持論は愛も恋も一過性の脳の病気だ、なので、恋や想いを依り代にした関係に依存している人には否定的(それより医療的に双方に負担のないシステムを構築すべき)なのですが。りことつきの関係には意外と文句がないようです。「あれだけ複雑なプロセスを経て選んだ貴重な番を、そう簡単に手放すような生態にはなっていないはず」とのこと。夢の欠片もないわねえ、とまさごには呆れられました。まあ、たかはな先生らしいよとゆうじには笑われました。とりあえずりこ側の負担を注視しているようですが、そこんとこも特に問題なさそうなので、ふんわりと過ごしています。生涯のパートナーとか別にいないのですが、最近ではなんか死ぬときは滅茶苦茶いろんな奴に見送られるかもなあ、なんて笑ってたりします。
作中最強ランキングは5位、人外組の軽い癇癪なら対処できるように、通信教育で太極拳の訓練をしていたら、いつのまにかこんなところに。

〇りこ母、りこ父
娘のことで色々悩んだけど、最近は落ち着いてきたのでよし! 薄情でもなく、むしろ優しい人たちなのですが、それゆえにりこは気を遣って自分の気持ちを隠すことを覚えてしまいました。こうやって優しさが空回ってしまったのは、作中色んな人に言えるのかもしれません。父親が過労から、精神的な病気になったのも色々と間が悪かったですね。母親も当然不安で余裕がなくなるし。りこがわがままを言える状態ではなくなってしまったがゆえに、作中冒頭のような追い込まれが、発生してしまった背景があります。それでもこれからは、少しずつやり直していけるでしょうか。
つきが独り暮らしということを知って、最近は頻繁にご飯に誘うようになりました。つきも久しぶりの家族の団欒を楽しんでいるようですが、色々と後ろめたいこともあるようで。人狼のこともいずれ口にしないといけないかもしれない。その時はどうなるのでしょうか、そう悪い結果にならないと、りこはぼんやりと想っているようですが。りこのバイトにはなんとなく気づきつつも、いつかりこから言ってくるだろうと待っているようです。
最近のお母さんの趣味は、つきに色々とお洒落をさせること、美人は何を着せても映えるとご満悦の様子。お父さんの趣味は、家族の写真を撮ること。最近はつきもよく映るようになって、微笑ましくその様子を見守っています。なんかつき先輩の方が可愛がられてない?……別にいいけど。と、なんとなく釈然としないりこなのでした。

〇つきの両親
作中ほぼ姿もなく、会話もありません。
人狼として人から外れていくつきを受容れられず、拒絶し、半ば隔離するように独り暮らしをさせていました。
家族の溝も深く、まだまだ解決するべきことは山のようにあるけれど……。
それでも、少しずつ何かは変わっていくのでしょう。つきの声は、確かに届いていたわけですから。

〇きょうこ
とうこの信者の一人。見方によっては作中で一番可哀そうな目に遭っています。
とうこに好かれようと必死にアピールをしているのに、あまり振り向いてもらえない。あげくとうこがやたら気に掛ける奴にムカついて糾弾したら、信じられないくらい怒られて、部長にはその10倍くらい怒られて。心身ともにへとへとなわけですが、この後失恋イベントも待っています。相応にやらかしてるとはいえ、可哀そうすぎるな……。根はまじめで、それ故にストイックなとうこに憧れているわけですが。心の中で、天に立つ人が、憧れは理解から最も遠い感情だよと囁いてきますね。絵に関しては、結構真剣に取り組んでいるので、あの後りこのことは見直したようです。りこ側からも、何故か折を見て話しかけてくるので、なんやかんやと相談に乗っている様子。数少ない話せる相手、として認識されている可能性もあります。
カテゴリ的には未経験だけど多分、ネコ。そういうところも相性悪いぞ。

〇このか
どこかで見たことのあるバイトリーダー。いつの間にか古株になって、バイトリーダーになっていました。初期りこがちゃんと懐いてる珍しい相手だったりもします。ましろさんと同じく、既に一度語り尽くしているので本編では出番少な目、というかこのかちゃんがりことちゃんとお話ししているともう4・5話増えてたと思う。さすがに脱線が過ぎるし、描いてる奴の体力が持たないので、今回は裏方に徹してもらいました。りこが無理しすぎない程度に、シフトを調整したり、りこが絵を描くためにバイトを休んだりした時に代わりに入ったり、裏ではいろいろやってたらしいです。ましろさんがしばらくつきとりこにかかりきりだったのは、まあ自分も心配だし仕方ないと受け容れてたらしいのですが……。さすがに満月の夜の、大変な時に声を掛けられなかったりしたのは拗ねていたご様子。ましろ的には危ないから声を掛けなかったのですが、そこらへんはまだまだ対話が必要なのかも。まあ、それでも仲睦まじくやっていくのでしょう。
この前のクリスマスプレゼントになんてことはない指輪をプレゼントしたら、ましろに泣かれてしまいました。別にエンゲージリング的なやつではなかったのですが、なんか怒ったり拗ねたりする雰囲気ではなくなったのでもう仲直りしたご様子。よかったね。

〇店長
時にバーのマスターだったり、熊だったりする、そんな店長。でかい、喋んない、でもなんか愛嬌がある、そんな人。昔は偉い音楽プロデューサーだったらしいけど、最近は隠居して繁華街の片隅でバーをやっています。夢を語る若者に弱く、ついノリで中学生のりこを雇ってしまうくらいには、涙もろい。身振り手振りで、大体のことを伝える特殊能力があり、店長がぐっと親指を立てるだけで、りことこのかは大体の意図を察します。こいつが一番人外的なことしてねえか。
最近嬉しかったことは、新メニューのふわふわスフレパンケーキクリームチーズベリーのせが、ちゆのおかげでちょっとインスタでバズったこと。おかげでバーのくせに、しばらくスイーツ目当ての客ばかりになったりしました。りことこのかには、カフェでもやった方がいいんじゃないっすかと言われたり。カフェだとお酒飲めないじゃん! と、ちゆとましろは泣いてたり。
作中最強ランキング4位。




以上。

これで本当に「狼少女と噓吐き少女」はおしまいです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

またどこかで!

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