ただ不運が重なっただけ、そこに屏風があっただけ。そこで逃れられたなら…

一人称語りに呑み込まれます。

まるで怪異のような出来事が起こる。
でも、運の悪い巡り合わせで説明はつく。
気味が悪いと思っている屏風と結びつけてしまっただけ。

さらに主人公も怪異としか思えない出来事に遭遇する。
しかし後から振り返れば、運の悪い巡り合わせが同じ形で繰り返されただけ。

出来事に理屈はつく。けれど屏風と恐怖は結び付いている。

そして主人公は恐怖の向こう側に──。
妖怪を生んだであろう生々しい妖しさ不気味さを感じる作品です!

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