第2話 報告

電話が繋がらず、待つの疲れてきたので、メールに『知らせたいことがあるの』打って進也に送った。また、しばらく待ったが、返答がなかった。もう一度、電話もしたが、出ないので、留守番電話に連絡がほしいと入れて、お風呂に入ることにした。

お風呂から上がって、やっぱり連絡が来ているが気になりスマホを確認した。すると、進也からメール返事が来ていた。『明日の夜、そっちに行くわ』とだけ打たれた文面だった。それだけで心がほっとした。『待ってます』と文字を打つだけで、妊娠を報告することが楽しくなってきた。


 仕事が終わって、進也と駅前で待ち合わせをしていた。「お待たせ」と進也がやって来た。笑みがこぼれる。「どうした」と言われるだけで、早く報告したくてたまらなくなる。駅から少し歩いて所にある『legame』という名前のシックなイタリアンのお店に入っていった。

席について、ソワソワしていると、「どうした?」聞かれてしまう。「何食べよっかなって思って」少し話を逸らすことにした。嬉しい気持ちはあるが、すぐに言ってしまうのは、嫌だった。「そう」とほほ笑む進也を更に喜ばせることが出来るのではないかと、嬉しくなった。

料理が運ばれてきて、しばらくしてこのタイミングだと思い、「妊娠したみたい」と報告した。「えっ、病院に行ったの?」と聞かれて、まだだった。「じゃあ、病院行ってくる」「そう。もし妊娠していたら、おろしてほしい」と言われてしまう。その言葉に絶句してしまう。約束が違う。

 

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