答えと質問はない。

一色 サラ

第1話 始まり

 濃厚な時間が時と共に過ぎ去っていたく。徐々に、会う頻度が減ってきた感じがした。

 明日香は昼休憩が終わって、仕事場の自分の座席にに戻った。少し頭がクラクラしてきた。軽い貧血かもしれない。ここ最近、体調が優れなかったことは確かだ。仕事にはあまり集中できず、少し額に汗が滲んできた。

 後ろを通った上司の正木から「大丈夫か」と声を掛けられてしまった。仕事は続けないといけないと思って、「大丈夫です」と愛想笑いを浮かべて答えるしかなかった。頭を無理やりデスクワークに集中させた。無事、何ごともなく、仕事を終わらせることができた。

正木から「あまり無理をするなよ」と声を掛けられ、何か悟られてたなとは思ったが「お疲れ様です」と言って、そそくさとオフィスを出た。


 駅を出たすぐに、ドラックストアがあるのが目に入った。身体が吸い込まれるように店内に入っていく。フラつくよう足取りで店内を歩いる。まだ、体調が優れはくれない。ある陳列棚で足が止まった。何個か奥に詰められて並んでいる。薬局妊娠検査薬だ。そういえば今月はまだ月経はきていない。一度調べてみようかと手に取って、スポーツドリンクを手にレジに向かった。

家について、すぐにトイレに向かった。結果を待つ数分が何時間にも感じられた。そして、鼓動が高鳴り確認すると、陽性反応が示されていた。あまりにも嬉しくて、進也しんやに電話連を掛けるが、なかなか繋がらなかった。

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