第63話




「ふははははははっ面白い小娘じゃ」


甲高い笑い声が聞こえたかと思えば黄龍がこちらを見て笑っていた




「だってそうでしょう?危険分子は根絶やしにしなきゃ安心できないもの。」



「しかし、どのようにしてその危険分子を見極める?あとから冤罪だったと騒がれでもすればお主の立場も危ういだったろうに」



「それに関しては呪いに感謝ですね。実は私はテンペスタ家の養女として迎え入れられたので実際はテンペスタ家ではなく呪術師の家系のノヴェル家の娘でしたので」



「ほう、それでお主はその危険分子の判断ができるのにも関わらず我らの前に飛び出してきた…と?」



「はい。あなた方からは悪意の怒りではなく純粋な怒りそのお怒りの理由を知りたくて。」


私が前へ飛び出したのは純粋に悪意は全く感じない龍が一体どうして呪いをかけるに至ったのか知りたかったからだ


「この二人と交わした誓約は土地に恵みを与え国を豊かにする代わりに、四龍の地へ足を踏み入れることなかれ。それを破り度胸試しのために我らの巣を踏み荒らしたのだ」


「つまり、不法侵入した人間がいたと…呆れたものです」





「違うのですあの子はまだ子供で…」

私の言い分に焦って弁明をしに来たのは一人の女性だった。


「子供だからと言って龍が納得するとでも?それに子供の不始末は親の責任では?その親はどこに?」



「お、おやめください!」

フィトリーゼ様が慌てて私を止めた



「どうして?罰を受けるのは親がするべき責務でしょう?」



「その娘の言うとおりだ。これ以上燃やされたくなければ出せ」



「…化物め!!!」



一人の子供が龍に向かって石を投げた


…が私はその石を払い落としたそしてまさに鬼の形相でその子供を睨んだ


「一体何のつもりですか?」



「ひぃっ」



「悪いことをしたらごめんなさいでしょう?お母さんにちゃんと教えてもらわなかったの?ねぇ坊や」



「ご、ごごめんなさいいいい」




泣き叫びながらその子供は神殿の外へ逃げ出した




「すみません、では続きとしましょうか?親を出して?」




「いないのです。子供が龍の逆鱗に触れたと知ってから消えてしまった」




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