第61話

「…あそこにいるのってフィトリーゼ様とシュトリーゼ様では?」


ユノが指し示す方には確かに彼女たちがいた



だが様子がおかしい…シュトリーゼ様の髪色がフィトリーゼと同じ金髪なのもそうだが…目が赤くもない


話している相手は龍達だ




「…どうか…龍達よ…我々人間をお許しください!」



「ならぬ。貴様らが我らにした愚行を忘れたとは言わせぬぞ」

赤い龍が静かに責を問う


「…一体誰と話しているんだ?」

やはりユノたちには激昂する龍が見えていない

「四龍たちよ」


「やっぱ見えているのはティナだけか」


「こうあっては不便ですね。」



アナスタシアが指をパチンと鳴らすとユノが腰を抜かした

「うおっ!龍がいきなり現れた」


「見えるんですか?」


「ティナが見ている視界を見えるようにしただけです」



「もう…なんでもありだな」



「それにしても…龍達は一体何に怒っているのでしょうね」



そういった私はふとアナスタシアを見た


彼女なら理由を知っている?


「残念だけど私は理由は知らないわ。」



「そうなの?」



「私の中にあるのは人間への憎悪だけよ」

アナスタシアが淡々と答えているうちに向こうでも罵声は続いていた




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