レオンの交渉

第39話


「あら…レオン。よくここが分かったわね」

高台の屋上に座っていた銀髪の少女が振り返った


「ティナがお前の気配がする場所を教えてもらった。アナスタシア。どうしてあんなことを言ったんだ?お前だってティナに自分を殺させるのは本意じゃないんだろう」



「…面白いことを言いますね。少し見ないうちに冗談がいえるようになったのですか」



「すぐそうやって誤魔化す。茶化さずに聞け。ティナはお前の死を望んでいない」


「でしょうね。でもだからどうだというのです?世界の敵たる私を殺さねば、たとえ薬で呪いを治したところでティナの呪いは再燃する。彼女の死後私は確実に世界を滅ぼす。」


「どうにかできないのか!?」


「儀式はすなわち術者の願いそのもの。その願いにはそれ相応の代償が必要なのですよ。彼女が再び儀式をしなければいけないその時私を取るかユノを取るか選ぶのはティナであって私ではない」


こうして龍の力が外に出てしまっている以上、再び儀式をするのは必然だった


だがティナがアナスタシアを選択すれば間違いなくアナスタシアとともに龍の封印された奈落に堕ちる


それだけは避けたい

「…お前に頼みがある」



「あら珍しい。私にできることなら聞いてあげてもいいわ」



「お前の龍の力をその肉体から引きはがすことは可能なのか?」



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