西の守護者
第21話
俺はクロードと合流し、足早に東の国を出た
「…ティナの応答があれからずっとないんだけど」
「…姫様は唐突に現れたりしますからね」
騎獣に乗りながらそんな会話をしていた時だった
『…聞こえるか?クロード、ユノ王子』
突然聞こえたのはレオン=シルビアの声だった
「驚きました。貴方の方から連絡をいただけるとは」
『冗談はいい。手短に言う、ティナの容態はよくない。』
「存じています。そのために泉を目指しているのですから」
『そうではない、ヴァンパイアが城を襲い部屋に籠城の際に従者とともに無茶をしていたようだ』
「なっ!?吸血鬼が城へ!?」
『そこは安心しろ俺たちが増援に来たから一線は引いた。だがティナの容態は悪いことには変わりない』
「ティナ…」
『一刻も早く泉の水を取って戻ってこい。』
「あ、あぁ分かった」
そこで彼の連絡は途絶えた
「ユノ王子…西の国の樹海が見えてきました」
「あれが…西の国…」
視界に広がる森に圧倒されながら気を引き締めた
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